概要
通称12SSM、SSM-1(改)。
それまで運用していた88式地対艦誘導弾(SSM-1)の後継として、日本独自で開発された国産ミサイルである。
1980年代に開発されたASM-1シリーズの6番手であり、SSM-1の中間誘導システムをASM-2B/93式空対艦誘導弾(B)と同じくGPS誘導型に更新すると同時に、射程延伸や生残性の向上を図る等の性能向上が施されている。
SSM-1最大の特徴だった地形回避飛行能力は健在。これにより内陸に隠された発射機から洋上の敵艦を攻撃することができる。さらにSSM-1と発射機や発射管制システムには共用性があるとされ、SSM-1と混載して運用することも可能。
中間誘導にGPS誘導を用いるため、原理的には対地攻撃も可能とされる。レーダー捜索情報が無くとも概略方位に向けて発射することが可能なため、海自や空自の航空機などから音声伝達された捜索情報に基づいて攻撃することもできる。
射程は200km程度。
派生型
- 12式地対艦誘導弾能力向上型:17式艦対艦誘導弾をベースにスタンド・オフ能力を持たせた発展型。射程を1000kmに延伸し、敵基地攻撃能力(反撃能力)が付与される。
- 23式空対艦誘導弾:P-1等の哨戒機に搭載される空中発射型(名称は防衛装備庁の公示より)。以前は哨戒機用新空対艦誘導弾と呼ばれていた。