防衛装備庁公式動画(レールガン)
概要
日本国の行政機関の一つ。
英称Acquisition,Technology & Logistics Agencyで略して「ATLA」。日本語名から「装備庁」とも略される。
防衛省の一部門として、防衛装備品(他国の軍需品に相当)の開発・取得・輸出を担う部署である。技術研究本部など装備に携わるいくつかの防衛省内組織を集約・統合する形で2015年10月18日に発足した。
研究部署として、技術研究本部から発展する形で以下を擁する。
- 航空装備(読んで字のごとく航空向けの装備の研究開発を行っている)
- 陸上装備(読んで字のごとく陸上向けの装備の研究開発をry)
- 艦艇装備(読んで字のごとく海上向けの装備のry)
- 新世代装備(読んで字のごとく新世代装備などのry)
さらに2024年からは防衛イノベーション科学技術研究所というDARPAを参考とした研究所が隷下に設置されている。
技術研究本部と同じく「自衛隊のビックリドッキリメカ、もとい装備品の研究開発を行っている研究組織」という側面も同じため、下記の「作品」も続々と生み出している。とはいえ工廠を持たないため、実際に開発設計や製造を行うのは契約するメーカーであるのも同じ。方針や仕様決定、その他基礎的な研究が役割であるため、下記の「作品」例についても詳細に知っているのはあくまでメーカーである。
「作品」と主な研究内容の一例
- 高出力レーザシステム:近年UAVやドローンなどの大量の小型飛行兵器への対策として開発を進めている、いわゆるレーザー兵器。
- レールガン:近年開発が盛んな極超音速兵器の迎撃用として開発中。『極超音速兵器を迎撃できるのは同じ極超音速で弾頭を連射できるレールガンしかない』として開発をスタート。2023年には海上自衛隊と共同して試験艦あすかに装備され、世界初となる洋上でのレールガン射撃試験を行った。
- レールガンの課題となる急速な砲身摩耗も今のところ問題なしとのことで、レールガン開発で世界に一歩リードした形となる。さらにこの時レールガンの砲身には見栄えする青いラインが入っていたが、このラインの正体はなんとただのデザインとのこと。開発陣にはロマンを介する技術者がいるのかもしれない。
- 島嶼防衛用高速滑空弾:で、極超音速兵器を迎撃するレールガンと同時に開発している極超音速兵器。その実態は事実上の弾道ミサイル。初期製造型のブロック1は300~500キロ程度の短距離弾道ミサイルだが、ブロック2以降については射程2500km前後のIRBM(中距離弾道ミサイル)である。ちなみに潜水艦発射型まで検討されている。
- 長距離運用型UUV:あろうことか潜水艦を無人化してしまった代物。流石に武装はしていないが、戦後日本が培ってきた高度な潜水艦建造技術も合わさり、偵察や敵艦艇の追尾警戒などに活躍するとみられる。
- EMP弾:いわゆる電磁パルス兵器。通常核兵器によって発生させる電磁パルスを、核を使うことなく発生させ、敵の装備を電子制圧するモノ。
- 統合対空信管:155mm榴弾砲用の対空用信管。「地対空ミサイルは貴重であり巡航ミサイル相手に使いたいので、安いドローン対策の安価な迎撃手段として榴弾砲で対空射撃を行う」とかいう三式弾の再来。
- 12式魚雷(魚雷防御機能等付与型):既存の短魚雷である12式を改良し、護衛艦に向けて発射された敵魚雷を迎撃する、対「魚雷」魚雷。小型な魚雷相手に魚雷を命中させるというのは難しく、そのため近年まで魚雷防御の方法は回避かデコイ(囮)の使用といった消極的な対応しかなかったが、それを解決することが期待されている。
- ハイブリッド動力システム:現在ディーゼルエンジンなどが主流の戦闘車両をハイブリッドカー化してしまおうというもの。ポルシェティーガーの再来。燃費改善や騒音減少による隠密性上昇などが期待されている。ちなみに試験車両は73式装甲車がベースとなっている。