ラケシス「あれは何ですの……？」
アトロポス「僕らの『お兄様』たちだよ」
概要
第17話より登場。
グリオンが禁術とされる錬金術で人間の持つ悪意を凝縮して作製した生きた人形。所謂ホムンクルスのような存在だと思われる。なお、泥人形に近い性質を持つ。
冥黒の三姉妹の長女・アトロポス曰く、三姉妹の兄にあたる存在であるらしい。恐らく三姉妹よりも前にグリオンが作った彼女達のプロトタイプと思われる。
包帯に包まれたミイラを思わせる白い人形のような姿をしており、普段は異空間に放り込まれている。
一見すると物言わぬ不気味な人形だが、それぞれの個体に明確な意思と悪意があり、歪んだ価値観を持っていたりとにかく狂暴だったりと、あまりにも邪悪な存在なため四肢を拘束された状態で封印されている。
また、人形たち全員が作り手であるグリオンに忠実なわけではなく、個体によっては非常に反抗的な者もいる模様。
彼もそのことは重々理解しており、簡単な指示こそ与えるものの、基本的には好き勝手にやらせている。
性質
強い悪意と自我を持つため、当然ながらマルガムに変異することも可能。その人形が抱いている悪意や欲望を読み取ったグリオンが、それに見合ったライドケミーカードに封印されたケミーと結合させることで等身大となって具現化、悪意のままに世界を暗黒に染めるべく動く。
また、人間の肉体や善意といった要素……錬金術で言う不純物を持たない純粋な悪意の塊であるため、一度撃破しても取り込んだケミーを再び拘束して身体を瞬く間に再生することも出来てしまう。
個体によっては単身で人間サイズに実体化することも可能。
余談
彼らがマルガム化する際は俳優ではなく、基本的に声優が演じる模様。
東映公式によると、人間が変異したマルガム以上に個性的な人格を持っているとのこと。
