カルビ
かるび
カルビ(焼肉など)
肋骨(あばら)及び周囲の部分の肉のことを指す。名称は韓国語「갈비」に由来。
日本では多くの場合牛のばら肉を焼肉用にカット→調味したものを称し、豚肉(テジガルビ/サムギョプサル)や鶏肉(タッカルビ)もカルビと呼ばれることがある。 他に、鯖の干物をコガルビなどと称することも。
実は日本食肉流通センターの規格に置いて、「カルビ」を指す明確な部位は存在しないという。
そもそもカルビは日本において肉の部位の名称とは認定されていない。
これは日本中に焼肉チェーン店が展開されるようなった2010年以降、ロース肉でない部位をロース肉として提供したことが客のクレームから判明するなど、実際の部位と商標が食い違っている事例が全国で相次いで起きたことが発端。
この相次ぐ指摘を受け、政府(消費者庁)は牛肉の部位の細分化を流通センターへ指示し、部位と商標を一致させるよう全国の食肉を取り扱う業者へ再指導した。
しかしこの際、カルビと区分される肉の部位は曖昧なままで終わり、その上で商標にない脂の乗った肉なら何でも良いという方針を表明。
言ってしまえば、脂の多い肉はだいたいカルビでOKと非常に大雑把な判定に留めてしまったのだった。
焼肉屋にしろ、量販店にしろ、カルビ肉が他の部位に比べて安価なのは、このどんぶり勘定も真っ青な判明故に、業者の采配で何処にも類さない脂の多い肉をカルビとして販売して問題がないため。
もちろん、安全基準はクリアしているので、どの部位かわからないとしても、安心して食べて欲しい。
逆に韓国では厳密な基準が有るが、いわゆる焼肉屋が専門店化しており「カルビ焼肉専門店ではロースは出さない」「ロース焼肉専門店ではカルビは出さない」「カルビ焼肉専門店とロース焼肉専門店では、そもそも焼く為の器具が違う」「日本の焼肉屋のようにカルビ・ロースその他様々な部位を出す店が広まったのは20世紀末ごろになってから」などの事も有る。