「ヤ〜キヤキヤキ!カナエマストーンは貰い受けるカルビ!」
登場作品:映画『機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』
データだカルビ
身長/192cm
体重/297kg
世界/キカイトピア
名物/一人一品追加注文OK
名産/赤熱ヤキニックフィンガー
概要だカルビ
Dr.イオカルが再現した、カルビの世界「カルビトピア」のパワーを持つカルビ疑似トジルギアをクダックに組み込んで、じゅじゅ~っと誕生したワルド。
ボッコワウスの隠し子…を名乗り、全並行世界の支配を成就すべくカナエマストーンを狙うポットデウスへ表向きには与する。
頭部は厚みがある焼肉の骨つき「カルビ」を模した頭部で、左に位置する牛骨に笑っている不気味な顔が浮き出ている様な形で顔が存在している。頭の先には牛の角を生やし、背面には焼き目がついている。
両腕を肉を焼く七輪を模した大きめのガントレット・「ヤキニックフィンガー」で武装している。なお両手はカルビ肉を集めて構成されており、メカながら妙に生々しい質感を持つ。
胴体部分はホシガキワルド等と同様に白・黒・金のカラーリングで、黒皿に置かれた肉あるいは焼肉チェーン店の制服を連想させる(※実際後述の焼肉屋空間では、腰エプロンと帽子とトングを身に付けた姿が様になっていた)。
「~カルビ」とワルドお馴染みの口調の他、「ヤ~キヤキヤキ」との笑い声や「ジュジュ~ッ」の口癖が特徴的。
能力だカルビ
ジュラン「メイビー、焼き肉屋じゃコレ攻撃効かないパターンか!」
カルビトピアの力を悪用する事で、対象を奇怪な“焼肉屋空間”へと閉じ込める能力“一人一品追加注文OK”を行使する。
この空間ではどんな手段を使ってもお互いを傷つける事は出来ず、空間から出る為にはそこにある大量の焼肉フルコースを完食しなければならない。
一方能力名の通り、一人一品まで追加注文が可能でテーブルに無い料理を追加で頼めるのは勿論、ルームランナーや発汗スーツ、生理食塩水にキッチンブース、果ては頭に嵌める万力と何でもあり。ただし人物を呼び出す事は不可能である。
本来はフルコースを完食する事でこの空間から解放されるのだが、それを防ぐ為にイオカルより与えられて所有しているカナエマストーン・リバーシア(力を少量ずつ絞り出すアダプター付き)を使ってフルコースの乗ったテーブルの時を戻し、得た脱出権利を無かった事にする悪質なコンボを確立。結果焼肉は全く減らず、焼肉を食べた戦士達はだんだん満腹になり、行動不能へなっていく。
ただ、ゼンカイジャー本編に現れたワルド達と比べると、世界改変の突破方法がかなり緩くその点を別の世界改変アイテムであるカナエマストーンで補完している格好な為、イオカルの作った疑似トジルギアの技術的な限界を感じさせる。
戦闘ではヤキニックフィンガーより放つ爆炎「赤熱ヤキニックフィンガー」を攻撃手段として戦うが、所詮能力特化型のワルドなので実力は高が知れている。
活躍だカルビ(ネタバレ注意)
既に誕生した状態で、ポットデウス一味が一足先に押さえたリバーシア&イリュージョアのカナエマストーン(デストリアは界賊に盗られて別口で捜索中だった)の他、残りの行方が判らなかったエネルギアを密かに捜索していたイオカルが捕捉。
回収の命を受けゼンカイトピアへと出撃し、エネルギアを所持していたゼンカイジャーにクダックを嗾け、不意討ちのヤキニックフィンガーで先制するも、魁利からイオカルの暗躍を知った宝路より連絡を受けたキラメイジャーの参戦により不利な状況に。
そこでカルビパワーを解放して、ゼンカイジャーとキラメイジャー10人を焼肉屋空間へと閉じ込める事で永久焼肉フルコース地獄に挑ませ、根負けさせた所でエネルギアを取り上げようと目論む。
各メンバーが焼肉フルコース地獄に苦戦する中、役者モードに入った時雨が「カルビでも万力でも持って来い!!」と叫んだ所、時雨の頭に「肉」と書かれた万力が装着され、その痛みに悶絶する羽目となった。
この事から、カルビワルドが承認すれば「追加注文」で食材以外の物も注文出来ると気付いた両戦隊は、ルームランナーや発汗スーツを注文し激しい運動で腹を減らす作戦に出るが、根本的な解決には至らない。しかも、キッチンブースを注文したガオーンが味変シチューを作った事で、完食しなければならない量が増える始末に。
やがてカルビワルドの思惑通り、10人は満腹状態となって動くのも億劫となり、心が折れ掛ける状態に。だがここで、「限界は超えない為にある!」とひらめキーング!を発動した充瑠は「助っ人」を追加注文しようとするが、それはカルビワルドに拒否されてしまう。
しかしその作戦を、介人がゼンリョクゼンカイキャノンで実体のある歴代の戦士達を助っ人として召喚すれば実行可能な事に気付き、歴代スーパー戦隊の大食漢メンバーや焼肉と縁があるデカレンジャー達を召喚して焼肉を食べて貰う事に成功。
結果、そうそうたる面子が揃い(ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャーの登場人物も参照)焼肉はみるみる減って行く。
そしてトドメとしてゴレンジャーギアを使用し、ゴレンジャーハリケーン・食いしん坊を発動。召喚されたもえのあずきがテーブル上の焼肉を1人で平らげていった。
カルビワルドもリバーシアを使って何度もリセットを図るが、もえあずが焼肉を完食した所でリバーシアは力を使い果たし、これ以上の延長が出来なくなってしまった。
かくして無限焼肉地獄は終焉し、元の世界で同じく追い詰められたイオカル・ポットデウスと合流し最終決戦へと突入する(ちなみに焼肉屋空間に若干染まりすぎたせいか、焼肉を食べてない追加戦士組以外の名乗りが全員焼肉のネタにちなんだものになっていた。せっかくのコラボなのに……)。
クダックやクダイターの後ろに隠れながら、赤熱ヤキニックフィンガーでゼンカイジュラン・ゼンカイガオーン・キラメイイエロー・キラメイグリーンと交戦するも、歴戦の勇士たる彼らからは怯まず圧倒され、ダブルイエローからは爆炎を乗り越えられて逆に銃撃を浴びせられる始末。
結局進退極まったイオカルの傍らに転がされた挙句、脅しとして取り出したカナエマストーンも魁利/ルパンレッドに盗られて完全に逆転の目を失った末、最後はイオカルと押し合いへし合いしている間に、2大戦隊達の必殺技の総攻撃を喰らって爆散・敗北した。
残ったカルビ疑似トジルギアは、「俺だって、トジテンド王朝を復活させたいんだ!!」と叫ぶニュークダイテストが踏みつけ、ダイカルビワルドが誕生した。
余談だカルビ
- 本編中牛に関与したワルドは3体目だが、過去のケースは牛を使って行った種目や品種及び牛の乳を使った飲料であり今回牛の部首であるカルビを使ったワルドはこのカルビワルドが初である。
- 声を演じる長嶝氏は『爆竜戦隊アバレンジャー』で爆竜ティラノサウルスを演じた他多くの戦隊怪人を演じてきた。スーパー戦隊シリーズへの出演は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のガバット・カババッチ以来4年ぶり、VSシリーズの怪人に限れば『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』のアルゴル星人バボン以来16年ぶりとなる。
- 映画上映開始日からTwitterで「カルビワルドの仕業だ…。」「今からカルビワルド退治に行ってきます。」等と焼肉の画像付きツイートが多数投稿されている。
関連タグだカルビ
トウギュウワルド、ギュウニュウワルド:牛に関与されたワルド達。この内トウギュウワルドのダイワルド時の戦闘空間は焼き肉要素の物を出している。
スーパー戦隊関連
アスナ(リュウソウジャー):3作品前の怪人の力により願望が具現化され、大量に焼き肉を食べ続けた戦隊ヒロイン。カルビワルドを倒す為の「“食”チーム」の一人として彼女が変身するリュウソウピンクが召還された。因みに、今回の主要人物達と唯一面識があった為、彼女だけ他のレジェンド戦士達よりも存在を触れられている。
臨獣ヒポポタマス拳バーカー・マダコダマ:VSシリーズにおいて第三者に寝返った一般怪人の一例。
特捜戦隊デカレンジャー:放送当時、焼肉チェーン店の『牛角』とタイアップしていた。(ブルーンもこの事について劇中で遠回しに触れている)
ニチアサ関連
小沢澄子、佐藤太郎(仮面ライダービルド):ニチアサで焼き肉と言えば彼ら。
戦隊VSシリーズ敵キャラリンク