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赤い不死鳥レッドバロンの編集履歴

2024-02-06 21:26:30 バージョン

赤い不死鳥レッドバロン

あかいふしちょうれっどばろん

特撮ロボット番組「スーパーロボットレッドバロン」で使われたレッドバロンの別名。

スーパーロボットレッドバロン」の第4話ラストからレッドバロンの別名、ないしは尊称として使われる様になった呼称。


 以下はレッドバロンの機体解説となる。



解説


身長45.0m
体重150.0t
飛行速度マッハ10
走行速度時速500km
水中速度500ノット(劇中では披露せず)
出力100万馬力

※現在ネット上で「身長:40メートル」とする記載が有るが、これの論拠になっている資料は放送開始直前の雑誌記事である。放映版とは一部設定に食い違いが有る為注意が必要。1980年代から2000年代初頭の書籍資料では、日本テレビが放送直前に関係先に配布した公式資料を元に上記の「身長:45メートル」に統一されている。

鉄面党の侵略を予感した健一郎博士が、4年の歳月をかけて制作したロボット。動力は原子力(設定では「小型中性子ロケットエンジン」とされているが、スタッフ的にも判りにくい設定だったらしく劇中では「原子炉」としか呼ばれていない)。

燃料は必要ないが、計器類の潤滑油として「特殊オイルBR70」が必要。ボディは摂氏10万度もの高熱に耐えきる超合金バロンニウムで構成されている。24話から(2倍の性能を持つ)ニューバロンニウムに換装された(そんな素材、どうやって加工するんだ?!と突っ込みを入れた貴方は間違っていない)。※全身の換装は七項目の強化作業「レッドバロン七つの秘密」が実行された25~26話において。

起動には指紋と声紋が必要で、事実上健以外は操縦できない(21話では「電子頭脳の回路を組み換える(操縦用の計器盤が登録回路を兼ねていた)」事で登録を初期化する手段を鉄面党に採られ、あわや奪われる所だった。さらに、29話では亡き弟の健三を思わせる少年=天野シゲル(演:山崎亮一)に擬態した宇宙鉄面党の「戦闘員3号」に指紋と声紋をコピーされ、レッドバロンが侵略の尖兵となる悪夢が現実となった)。出動時には通信用ブレスレットで「レッドバロン、出動!」と叫べば自動的に飛んできて健のもとにやってくる。健が左目の奥にあるコックピットに乗り込み、「ファイトレバー、オン!」の掛け声で起動する。搭乗口は左足側面と首の左側面の二ヶ所、コックピットまではエレベーターで繋がっている(搭乗口の撮影用セットは「妙に小さい」のだが、設計寸法を間違えたまま作ってしまい、スケジュール的にもそのまま使わざるを得なかった様だ。初期設定ではレッドバロンは「身長15メートル」だった事が遠因と思われるが、それにしても小さすぎる)。

夕焼けのレッドバロン

松原真理

 第4話以降、敵味方共に「赤い不死鳥」もしくは「赤いフェニックス」の別名でも同機の事を呼ぶ様になる。

健一郎博士が「一人で完成させる」事を前提に設計を行っていると見られる為か、第4話冒頭の飛龍との戦いでもぎ取られた左腕の修復もSSIの面々が設計図無しの状態でも短時間で行えている。…そもそもが左腕の切断自体が接続機構の自動安全機能による「自切」だった可能性がある。

第24話での「ニューバロンニウム製の左腕」の(ヘリコプターを介しての)野外接続や、スカイシャークへの逆転劇が成立するのも、こうした機構的特徴に由来すると考えると理解しやすい。

必殺技・装備

  • エレクトリッガー

レッドバロンレッドバロン

頭部両側面の突起(便宜上、以降「耳」と呼称)の両端に出現した電極に右拳→左拳の順に接触させた後、腹部バックル上で両拳を合わせた状態で放つ一億ボルトの高圧電流。

第2話や第11話では計器盤のダイヤル操作で精密照準を行っており(弄っていたダイヤルはその都度異なる)、この事から電極ユニットに可動式の同軸レーザーが存在し、これから放たれた不可視レーザーで射線上の大気を電離、導電路とする事で誘導していると考えられる。

電極ユニットは(正確な事は不明だが)両耳が展開すると共に電極ユニット自体も変型する形で出し入れされているのだろう。

ユニットの「取って付けた感が凄い」件は制作サイド的には「アタッチメントの一環」として捉えていた部分も有る様だ。

  • バロンパンチ

両拳を合わせた後「爆弾ワイプ」で「青地に赤のサイケ模様(第5話以降は「薄い青地に朱色の渦巻きが回る」パターンに変更)」に白抜きで表示された「バロン(上段)パンチ(下段)」の文字をぶち抜く形で両拳が画面を埋める演出がインパクト大の攻撃。

機構的には下腕部を肘から手首にかけて袈裟斬りにした状態で分離、その分離した腕部が切断面で合体した「V字型の飛行物体(拳は左右並んでいる)」で攻撃を行う物。形状から想像が付くと思うが重力/慣性制御で飛行している。

レッドバロンは手甲部に小型ミサイルの連射機構が有る為、トロイホースの「ブーメラン速射砲(分離した両脚がブーメラン状に合体、爪先からのロケット噴射で回転しつつ閃光状の爆撃を連射する)」の様な浮遊砲台としての運用も可能な筈だが、その用法で使われる事は無かった。

  • バロンミサイル

胸部の逆三角形のハッチをはね上げ打ち出されるミサイル。「メカのからくりを見せる」演出方針からバロン内部のミニチュアセットが作られ、腹部弾薬庫からミサイルがリフトアップして発射口までガントリーで運ばれる様が丁寧に描かれた。

ただ、この描写から判る通り「ハッチの一枚裏は弾薬庫」であり、第15話でプロトアンデスのドリルミサイルが左胸に(ハッチを破って)刺さった際やスカイシャークの「アシッドファイヤー」に左胸から左上腕の装甲が溶かされた際等にバロンが爆破される危機が有った為、「レッドバロン七つの秘密」の一環として胸部装甲の内側にシャッター式の防御装甲が追加されている(第25話の改造シーンで確認できる…が、実は話の流れでは「ここ」に入らねばならないのは「レッドバロンの(改造の為の)解体」シーンであり、どうにもスタッフ間の意志疎通が巧く行っていない印象が有る)。

設定では左右合わせて最大12発の搭載だったらしい。ちなみに射程は5万メートル。

  • バロンビーム

喉の空調ダクト状の部分(放映前は「温度調節装置」とされていた)から空手の貫手のモーションと共に繰り出す青色の破壊光線。第6話から使用。

  • バロンハンマー

第29話で使用したラリアット。前期OPの歌詞には登場していたが…。この他に右腕を突き出した状態で独楽の様に回転してパンチを浴びせる「ハンマーパンチ」が有る。

  • バロンブレイク

100万馬力の体当たり。

  • バロンバリヤー

防御バリヤーの一種だが、第1話と第6話以降で描写が異なる。第6話以降は(平手状態の)両腕を交差させた後、外向きに振り下ろす形で全身に展開する「多角柱状に明滅するオレンジ色の電磁バリヤー」だが、第1話では飛行中のレッドバロンにトロイホースが頭部を分離飛行させて攻撃を仕掛けた際、バックルを中心に時計回りに機体を高速回転する事で背中の上に「バックルの上で両拳を合わせたレッドバロンの上半身」の虚像が出現(?!)、トロイホース頭部の放つ光線を反射して、これを墜落させた。・・・どうしてこうなった

  • プラズマビーム

初期企画書の時点から存在する武器だが、映像では最終話でようやく登場、かつ効果音と(ネガポジ反転による)映像処理だけで済まされてしまった為、正体不明の武器としてネット上等では扱われてしまった。

予定では、バロンミサイル発射口に砲身となる誘導放射アタッチメント(内蔵型)をセットし、太陽光線を集束変換したプラズマエネルギーを攻撃対象にビームとして放つ物だったらしい(ビジュアル的には企画資料等の形で野口竜氏が描いた「胸から電極が出て放電しているレッドバロン」と似た形になる様だ)。

  • アームミサイル

第7話で反撃の切り札として登場した武器で、以降たひたび使用されている。右腕の内部を台架に載せられたミサイルが移動し、突き出した拳が「指を割る」形で甲側と掌側に割れて開く事でミサイルが露出し撃ち出される。※参照

・・・いや、おかしいだろ!?(開き方が)

放送前の資料では(バロンミサイルを主砲としての)「副砲」の扱いで両腕に搭載されている事になっていたが、何故か設定が変更されたらしい。射程は3万メートル、装弾数は左右8発(「各」なのか「合わせて」なのかは不明。一応、劇中での最大連射数はどちらの説でも矛盾しない)。

  • バロンキック

空中に飛び上がってから繰り出すドロップキック・・・なのだが、描写に問題がある

本作におけるロボットの「キック」は、レッドバロンは3尺(約90センチ大)のミニチュア、敵ロボットは着ぐるみをワイヤーで吊り上げて、上昇シーンを撮影後、仰向けに寝かせた状態でワイヤーを付け直し除夜の鐘の要領で「足の裏を相手にぶつける」物だった・・・(流石に次回作では普通のキックになっていたが)。

  • ジェットファイヤー

第15話のプロトアンデス戦で反撃の一手として使用。

空中に静止した状態で足裏のジェット噴射口から高温の赤色ガスを放つ物でプロトアンデスの盾を破壊した。

第24話冒頭でもスカイシャークからの緊急離脱手段として用いている。

…通常の噴射ガスの方が温度が高そうなのだが、発光原理が違うのかも知れない。

  • アースマーカー

身体を錐揉み状に回転させる地中潜航技で、まき散らす砂塵による目眩ましも兼ねる。

  • バロンフルパワー

第11話と第22話で使用。

アタック回路の破損により武器が使えなくなったバロンの危機を脱する為に健が応急処置で動力回路と直結する事で全エネルギーを集中、武器の強制稼働を行なった物で1分間しか続かない。

これによりガルニゾンエースを文字通り解体した。

モンゴルスター戦では緊急用のシステムとして常設されていたらしく潤滑油「BR70」の枯渇に際しての最後の武器として使われたが1分以内に戦いを終えないと自爆するハイリスクハイリターン技になっていた。

  • バロンサーチャー

第31話で幻影機能で姿をくらますデビルゴースターを暴く為に蟀谷(こめかみ)に当る部分のヘッドライト状の部分から放った光線。

  • レインボーショット

第37話で火星行きが決まったレッドバロンに三神博士がアームミサイルと入れ換える形で右腕に搭載した新兵器。七色の爆弾を撃ち出す物だが、ディモスZに付着した際の様子から「明治マーブルチョコレート」を彷彿とさせる(赤、緑、青、黄、紫、橙、白の各一色)プラスチック爆弾の一種らしい。

起爆装置は遠隔信管と近接信管の二種が確認されている。バロンとの衝突軌道に有った流星群を破壊した他、「移動装置」による外部支援を失った上に弱点の「火炎面の右目(そこにヒューズが有る、からだそうだ…)」にダメージを受け機能不全に陥ったディモスZを完全破壊している為、その威力は凄まじいと言うより他は無い。

アームミサイルと入れ換える形で搭載された理由だが、まず「弾の補充が出来ない為、予め少ないスペースに大量の弾を用意しておく必要が有る」点と「そもそも宇宙や火星ではエレクトリッガーやバロンミサイル、アームミサイル、ドリルアローは使用できない(ミサイルは誘導制御に空力を併用している為、エレクトリッガーは導電体となる大気成分の有る環境でないと使用できない、ドリルアローはミサイルと同じ理由に加えて発射台ごと宇宙や火星へ持っていけない)」点が挙げられる。※ただ、バロンミサイルは32話等で「宇宙でも」撃ってたりするが…。


レッドバロン七つの秘密

  • シャッター式開閉装置

ミサイル発射からハッチ閉までの0.7秒の空白からボディを守るために胸部装甲の内側に設置

  • 超強化ガラス

目の部分に換装。20万度以上の高熱に耐える。

  • エレクトリッガーの威力倍増
  • バロンパンチの威力倍増
  • ドリルアロー

リハビリイラストでレッドバロンスーパーロボット レッドバロン

どこからともなく発射台ごと飛来してレッドバロンの両肩に装着、発射されるドリル型ミサイル。

消耗品の量産兵器なので製造工場兼秘密格納庫が存在するのだろう。

第30話では健がレッドバロンを遠隔操縦するために発射台にリモコン装置が搭載された。

飛来からドッキングの制御までも含めた主体は発射台側に有るらしく、次のドリルアローを呼ぶと先の発射台は自動的にバロンから分離している(たぶん帰投している)。

  • 宇宙用ロケット弾

後述のスペースウィングスに搭載。

片翼2基の計4基だが、本編では打ち出されたそれが再出現して連射されている…と言う割と弾数にシビアな本作の演出にしては珍しい描写になっている。

  • スペースウィングス

レッドバロンとマッハバロン

三神博士が設計した宇宙航行用ブースター。2基の光子ロケットエンジンを搭載しており、マッハ20での飛行が可能となる。

先述の宇宙用ロケット弾を装備しており、これも必殺武器級の威力がある。

※弾数の問題については同人界隈では諸説有ったようだ(ウィングス本体のバックパックに予備弾が格納されている説や翼下のロケット弾は「整流コーンの付いた多連装ロケットランチャー」だった説等)。

単独飛行では宇宙へ行けるだけの燃料を持ち合わせていないレッドバロンの欠点を補う。だがそれでも火星まで行くには補助タンクを取り付けたとしても片道航行が限度というレベルだが、あらゆる光を光子エネルギーに変換する「ビームストーン」が火星に存在する事が判り第37話での火星行きの許可が下りた。

が、第38話で火星に到着後レッドバロンから分離した所をディモスZの襲撃で破壊されてしまい、最終話で火星から脱出する際には健の父・健太郎が用意したスペースバスとドッキングした。

さしものニューバロンニウムも超低温と20万度以上の高温に連続で曝されると脆いと言う事か。


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スーパーロボットレッドバロン バロンシリーズ 特撮 巨大ロボット

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