スキュラのイオ

すきゅらのいお

スキュラのイオとは、漫画「聖闘士星矢」のキャラクターで、海闘士の一員。

概要

南太平洋の柱を守護する海将軍。作中ではアンドロメダ瞬と対戦。

上半身は乙女で下半身は6種の獣の力を宿したスキュラの鱗衣から6種類の聖獣拳を放ち、技も豊富だが瞬に順々に技をかけたが、見せびらかす様に手加減を加えたのが仇となり、「望みの技でとどめを刺す」としたところ、瞬に技を次々と見切られてチェーンで拘束されてしまう。

しかし、彼もまた瞬と同様に纏う鱗衣を失い己の肉体で技を放つ時に最大にして真の力を発揮する戦士であり、鎖を引き千切って瞬に攻撃を仕掛ける。

柱を倒すことだけを優先してイオを拘束するだけで止めをさす気のない瞬に呆れて敵の立場も忘れて「ここをどこだと思っている、君にとって戦場だぞ！」などと説教をするなど、妙に人のいいところがある。

しかし瞬が天秤座の聖衣の双節棍で柱を砕いたときに柱を守ろうと縛られたまま飛び込んで直撃を受け、瞬に「敵に止めを刺せぬ甘さがある限り君も必ず死ぬ」と忠告して絶命した。

実際、瞬はその後カーサ戦や冥王編では冥界でカロンやルネと相対した時はで上記の忠告通りの結果を受けることになる。

名前の元ネタはギリシャ神話に登場する女性イオと思われる。

6つの獣を模した技は、それぞれが鱗衣の部位に対応している

イーグルクラッチ
- 鷲の鉤爪の如く敵に掴みかかる。対応部位は肘。霞網を模したキャスティングネットに絡め取られ、破られた。
ウルフズファング
- 狼の牙の如く敵に食らいつく。対応部位は頭部。トラバサミを模したワイルドトラップに挟まれ、砕かれた。
クインビーズスティンガー
- 女王蜂の毒針のように鋭い刺突技。対応部位は右手。蜘蛛の巣を模ったスパイダーネットに捕らえられ、粉砕された。
サーパントストラングラー
- 大蛇の様に敵を締め上げる。対応部位は左手。螺旋を描いて巻き付くスパイラルダクトで逆に締め上げられた。
バンパイアインヘイル
- 吸血コウモリをモチーフにした技で、対応部位は背中。敵の血を吸いつつ、エコーロケーションで敵の攻撃を見切る。背後から奇襲を仕掛けるブーメランショットまでは見切れず、撃墜された。
グリズリースラップ
- グリズリーの如く力任せに敵を打ち上げる荒技。対応部位は膝。凄まじい力で雁字搦めにするグレートキャプチュアーで鱗衣そのものを破壊された。
ビッグトルネード
- 巨大な渦に敵を巻き込む最強技。元ネタはスキュラと同じ海域に住み、渦潮を起こして船を難破させる怪物「カリュブディス」。

但し初見は喰らったものの対抗策を見出した聖獣拳はもちろん、奥の手のビッグトルネードを受けても黄金の血で強化されたアンドロメダの聖衣には傷一つついておらず、イオを撃破した瞬は余力を残したまま次の柱に向かったことから、バイアン同様に決め手に欠けるきらいはある。