「終末の贄が、空を舞っている」
概要
全てを見通す目を持つ王は、幼き頃より己の運命を見定めていた。純粋なる少年王は全てを見通す目で人と世界の在り方をただ見守り、傲岸なる英雄と化した王は恐怖と偉業をもって万物を踏みにじり、賢王として帰還せし王は、民と共に歩む世に己の叡智と魂を捧げたと伝えられる。
ならば、その狭間は?
ギルガメッシュ(アルターエゴ)は、『strangeFake』9巻にて顕現したアルターエゴ(純化されし片鱗)クラスのサーヴァント。
正体
現実にも伝承にも、決して存在しえなかった『狭間』。つまりは、有り得ざるギルガメッシュのイフである。
偽りの聖杯戦争にてイシュタル&真バーサーカーと対峙した際に、イシュタルの策により真バーサーカーに敗れ消滅寸前だった霊基にマスターであるティーネがスノーフィールドの大地の魔力を使いかろうじて霊基の崩壊を止め、王から賜った若返りの秘薬を半分ほど使って施した処置と、イシュタルがギルガメッシュの霊基から神性を全て奪って冥府に旅立った事。さらにいくつかの要素が絡み合ったが故に同一でありながら、全く異質な存在として組み変えられて顕現した人間として純化したウルクの王。エルキドゥ曰く、自身が存在した以上では決して訪れる事のなかった彼の結末とのこと。それはエルキドゥが生まれなかった(存在しなかった)世界のギルガメッシュを意味するのだろう。