「タマを拾ってくれるにゃん…?」
プロフィール
人(猫)物
愛城恋太郎の25人目の運命の人……否、猫。
捨て猫のように段ボールに入って拾ってくれる人を待ちわびていたところで恋太郎と運命の出会いを果たした、斜め上過ぎる出オチをかました変人(猫)。
勿論猫ではなく、ネコミミと尻尾と肉球グローブ、首輪を付けて自分を猫だと言い張っている、猫人間ならぬ人間猫(二一歳)。
あまりにも奇天烈な有様に唖然としていた恋太郎と目が合ったことでビビーーーーーンと恋に落ちたが、流石の恋太郎も最初は素直に惚気られず、言葉を慎重に選びながら(と言うかドン引きながら)もツッコミ続けることしか出来なかった。
しかし、タマの人となり…否、猫となりを知るうちに恋太郎の印象は変わることになる。
容姿
小柄で猫みたいな髪型が特徴的なトランジスタグラマー体系の女性。
猫耳をつけているのに、更に胸の部分に『猫』と書かれた猫耳つきのパーカーを普段着?としている(尻尾や肉球グローブも付いているためコスプレ用の着ぐるみに近い)。
人間として活動する時は猫耳等を外し胸に『人』と書かれたシャツを着る。
上述のように猫みたいな見た目はあくまでコスプレだが、素で猫っぽい印象の持ち主である。
背丈に対しておっぱいがくっそでかく、171話にて羽々里に次いで(恋人が28人の時点で)2位のサイズと判明している。
タマが猫になった訳
タマは(敢えてこう言うが)人間だった頃は普通のOLであり、それなりにきちんと働いていたのだが、ある問題を抱えていた。何を隠そう、タマは猫よろしく働くことが大嫌いであり、毎日毎日鬱屈した思いで過ごしていたのだ。職場がブラック企業だったわけではないが、マイペースな性分故に働くこと自体に苦痛を感じるタマにとっては地獄であることに変わりは無かった。
そんな日々を過ごすうちに、一体自分が何の為に働いて何の為に生きているのかすら分からなくなってしまい、ある日とうとうタマは現世を捨てて来世に旅立ってしまおうかと本気で考えてしまった。だが、来世が上手くいくかも分からないと思い直し、それならいっそ人間を辞めて猫になって思う存分のんびり今を生きようと決意。仕事を辞めて思う存分気ままな猫ライフを満喫するも、当然というか何というか、途中で貯金が底を突いてしまい、自分を拾って養ってくれる人を探すことにしたのである。
一部始終を聞いた恋太郎はタマを拾って養うことを決意。恋太郎はただの高校生であり、実家も別に裕福というわけではない。一方的に厄介になることに気後れしたタマはそこまで甘えて良いのかと問うも、恋太郎は力強く答える。
「何がどれだけ辛いかなんて人によって違うんだから、そんな”本当に苦手な事”を毎日強いられたら人は壊れてしまう。タマにとってはそれが”働く事”だった、それだけのことだよ」
本当の自分を受け入れて貰えたことに感激したタマは、生活費を養うためにバイトすることを決意。働くことは嫌いだが、そんなことはもう気にならない。恋太郎に思う存分甘えたい、そのためにこれからは働くのだと心に決めたのだから。そして恋太郎ファミリー加入後、紆余曲折ありフラワーママー離乳食工場でのバイトが決まった。
余談
名前の由来は「ネコになりたいタマ」。名は体を表すってレベルじゃねーぞ!
なお、25人目にして初のお花の蜜大学付属の学校とは直接的(生徒、教員)にも間接的(生徒の家族や雇われているメイド)にも関係が無いヒロインである。単行本のおまけでも部外者であると指摘されたが、理事長の羽々里が許可したため堂々と出入りしている。
恋太郎の運命の人は恋太郎と付き合う事が出来なければ「なんやかんや死ぬ」(神様談)とされているが、彼女の話を見るに「本当に恋太郎がいなければなんやかんや死にそう」と言われている。何せ一度は現世を捨てようと思った程なので……