ワース・マドル
わーすまどる
「カスだったら許さないからなー?」
プロフィール
概要
レアン寮所属の三年生。七魔牙の一人にして第三魔牙。後に登場する神覚者のオーター・マドルの弟である。
戦闘の際には何かと”価値のあるなし”で相手を挑発・己を鼓舞するが、これは魔法局に勤める両親(特に父親)から幼少期より「人の価値はこの世でどれだけ成功したかに決まる」「魔法の才能が無い者には価値が無い」と叩き込まれていた為。その言葉通りに努力を重ね好成績を収めており寮内ではトップクラスの地位にまで昇り詰めてはいるものの、父親からはそれを認められずにいる。
使い古した参考書を戦いの場にも持ち歩いており、父の教え(強迫観念)に縛られている心情が窺える。
神覚者である兄とは(作中では父親から比較される描写があるのみであるが)兄弟仲は良くなく疎遠状態。
ワースの方はそうした境遇で居た為、超えるべき目標だとしておりコンプレックスを抱えている。
兄に対して「テメェ」呼びらしい(ちなみに兄の方は「お前」呼びである一方『弟との過ごしかた』という本を読んでいるらしい…)。
本編に於いては名門の生まれであるランスに七魔牙に勧誘している。マッシュにも興味を持っていた模様。
同じ寮の1年生であるシュエン・ゲツクとは幼馴染みで、曰く「頼み事をし易い」程の信用がある模様。
活躍
初登場は七魔牙編。
レモンを探しに来たマッシュ達をバラけさせ、ランスと交戦。
アドラ寮所属である事をバカにし、魔力の濃縮液を使ってのドーピングまでしたが敗北。
しかし自分の参考書を見られた事と今迄の言動からシンパシーを感じ取られ、「その努力だけは認めてやる」と今迄の自分を肯定する言葉を受け、自分が本当に求めていたものは”価値のある人間になる事”ではなく”努力を認めてもらえる事”だったと気付く。
本編での出番は其処で終わっているが、小説版第2巻ではその後七魔牙が犯罪組織と関わりを持っていた事から魔法局勤めへの道を閉ざされた為、自分探しの旅に出た。このシリーズの小説版はゲームブックになっていて選択肢によって結末が変わる為、バッドエンド含めて彼の未来が書かれている。
固有魔法
泥の魔法を得意とする、恐らくだが赤魔導士。
- マッドロス
泥を生み出し操る。
足場を泥にして相手を沈めたり自分のダミーを作ったり壁を泥にして中に潜ったりと応用の幅が広い。
その柔軟さで最初こそ重力魔法を上手く躱していたが自分自身を狙われると弱い。
- セコンズ・マッドロデビルス
泥で悪魔を形作る。
作中初めて登場したセコンズの魔法である。