ブレイブルーシリーズのネタバレを含むので注意
概要
ブレイブルーシリーズの登場人物。
...なのだが同名の人物が複数登場するため、少々ややこしいことになっている。
当記事では順を追って解説する。
ラグナの妹サヤ
(イラスト左の少女がサヤ、中央の少年は長男ラグナ、右が次男ジン)
CV:近藤佳奈子(CS)
作中の時系列では故人であり、各作品の回想シーンで度々登場する。
ラグナとジンの実妹。レリウスの研究所に兄二人と閉じ込められていたところを獣兵衛に救出され、セリカの運営する教会へと預けられた。
年齢は明かされていないが性格は我儘かつ甘えん坊で、特に長男ラグナを強く慕っている。次男ジンのことも好いているが、いつもラグナの愛情を横取りされるとしてジンの方からはやや煙たがられている(とは言え仲は良い)
しかし極めて高い術式適正の持ち主であったことが仇となり、その肉体に目を付けたテルミによってジンと共に誘拐される。この時、恐らくテルミの差し金でジンに事象兵器・ユキアネサを渡しており、その精神支配によりジンは正気を失い、以後ラグナに対して激しい殺意を抱くようになる。
誘拐後はレリウスのもとに送られ、ハザマによって魂を破壊された後、その肉体をイザナミを降臨させるための器に改造される。また遺伝子をクローン製造に利用されΛ-11、μ-12(ノエル)、ν-13の素体三姉妹が生み出される。
残念ながらラグナの妹として生涯はここで終わりを迎え、以降は肉体だけが生きている状態となる。
冥王イザナミ(サヤの肉体)
CV:ゆかな(CSEX)
詳細は冥王イザナミの記事を参照。
『CS』家庭用にて登場する。
魂が抜け、空となった肉体にイザナミという別の人格が入り込んだ姿。改造またはイザナミが入り込んだ影響で髪が紫色に変色しており、また身体の一部が球体関節になっている。
イカルガ内戦で統制機構最高位・帝であるテンジョウを殺害、密かに支配者の座を奪い、以後レリウスやテルミと共に世界の滅日に向けて暗躍する。統制機構の帝は徹底した秘密主義によりその存在や居所を秘匿されていたため、誰もイザナミが台頭したことに気付かなかった。
妹サヤの魂は破壊されているため姿が似ているだけの別人なのだが、ラグナやジンからは「サヤ」と呼ばれている。当人もラグナのことを時おり「兄さま」と呼ぶのだが、妹時代の記憶が残っているのか、それとも後述するジ・オリジンの影響なのかは不明(おそらく後者)
ジ・オリジン(オリジナルのサヤ)
物語の核心に迫る人物、詳しくは下記のネタバレを参照。
輝弥サヤ
外伝小説『ブラッドエッジ エクスペリエンス』の登場人物。
ブレイブルー世界の「外側」の人間であるナオト=クロガネの妹。
髪の毛の色も含めてイザナミによく似た容姿をしている。
『CF』に登場したナオトはサヤの名前を聞いて、それは自分の妹だと言っていた。
詳細は輝弥サヤを参照。
関連タグ
冥王イザナミ ... サヤの肉体に憑依した存在
ノエル=ヴァーミリオン(μ-12) Λ-11 ν-13 ... クローン
ラグナ=ザ=ブラッドエッジ ジン=キサラギ ... きょうだい
セリカ=A=マーキュリー ... 親代わり
ジ・オリジンについて ※ネタバレ
ここから下はセントラルフィクションの核心に迫るネタバレを含みます
をクリアした方のみ閲覧・執筆することをお勧めします
ジ・オリジンとはブレイブルー世界の神・マスターユニットに眠る人格のこと。別名サヤ。本作における全ての元凶で、作中で事象干渉(世界規模のループ現象等)を起こしていた者の正体。『CP』でレイチェルがラグナに語っていた『怪物となった少女』というのは彼女のこと。
ブレイブルーの時系列よりも遥か過去、人類は神であるマスターユニットが「境界」という領域にいることを突き止め、その力を人類のものとすべく、それとの接触方法を模索していた。
研究の結果、マスターユニットは人型の何かに反応することが分かり、境界の過酷な環境に耐えうる人型兵器として「次元境界接触用素体」が開発される。サヤはそのうちの一体で、実験を経て初めての成功例(ジ・オリジン)となった。
だがサヤはマスターユニットの接触によって意図せず神の力の一端である「眼」を得てしまっており、それを恐れた人類によって眼を潰されたうえで境界に追放される。しかし素体である故に境界でも死なず、その最奥でマスターユニットと再接触、神との融合を果たす。元々マスターユニットに自我はなかったが、融合によってサヤという人格が生まれ、サヤの意思で神の力を振るわれるようになってしまった。
その後、サヤは追放された恨みからマスターユニットの力で自分と同じ素体達に働きかけ、人類への反逆・素体戦争を始める。戦争は激化し、人類はおろか地上そのものが破壊され世界は滅亡する。しかし神となったが故に一人生き残ったサヤはこの結果を不服とし、地上を再構築、今のブレイブルーに繋がる世界を造り出した。
サヤの願いは「兄に救ってもらう」こと。詳細は不明だがサヤには兄がおり、戦争で彼女を救おうとしたが失敗したという。曰く、黒き獣となった兄に殺されかけたとのこと。そのため理想の兄としてラグナを造り出し、ラグナが自分を助けるという物語が成立するまで世界のあらゆる事象を改ざん及びループさせていた。
ラグナの妹サヤは、このジ・オリジンに近い魂を持って生まれた存在である。彼女のクローンであるλ-11、ノエル、ν-13にもこの性質は受け継がれており、特にノエルは最もジ・オリジンに近い存在として生まれている。ν-13がラグナだけに特別な反応を示すのは、ジ・オリジンの魂の影響を受けているため。
冥王イザナミは、マスターユニットと化したサヤのドライブ能力である。本来は自我のない存在であったが、暗黒大戦~CTの時系列が繰り返され数多の人命が失われたことで、死を体現する者としてイザナミという意思が生まれた。
イザナミも当初は宿主と同じくラグナに救われることを望んでいたが、途方もないループの末に諦めてしまい、ブレイブルー世界の滅日を願うに至った。
オリジナルのサヤの意識はまだマスターユニットの中に閉じ込められている状態となっている。(イザナミがサヤ本人としても扱われているため、少しややこしいことになっている)
クローンでもあるノエルたちとは、元々魂が同一のものであるため、意識が完全に独立しない限りは、彼女たちもまた『サヤ』である。
作中で上記事実を知っているのはテルミ、レリウス、イザナミ、ナイン、レイチェルの五人。後に『CF』でラグナもこの事実を知る。