概要
双子の兄弟のシマリス……と長年思われていたが、最近になってそれは誤訳から生まれた誤解で、アメリカのディズニー社公式の見解では“似た者同士の親友”との事。
チップはしっかり者の兄貴分で、鼻の色は黒。デールはちゃっかり者の弟分(※)で、鼻の色は赤。
「チョコチップ食べて鼻血デール」と覚えよう(ニコニコ大百科より)。
※但し、『リスの船長』では、普段はちゃっかり者のデールが、ドナルドの追撃を防ぐために、チップに指示される前に、ヨットのマストを破いたり、モーターボートにロープをつなげておいたりするなど、一線を画した手際の良さを見せている。
ドナルドとは、短編アニメ『リスの住宅難』で二人の住む木を切り倒されてからの因縁の仲で、様々な場所で様々な理由から事ある毎に壮絶な争いへと発展することも多いが、大抵打ち負かしている(但し、『リスの汽車ごっこ』『リスのピーナッツ』では、珍しくドナルドと和解する場面が存在している。また、『ハウス・オブ・マウス』では、オープニングで、チップとデールがドナルドと握手するシーンがある)。
ちなみに、作品によっては、プルートと対立ことがあり(『リスの手袋騒動』など)、さらに『リスの大手柄』では、ピートと戦ったこともある。
二人の絆は長年本当の兄弟と信じられてきた事も頷ける程にとても強く、コンビネーションも抜群である。
登場の背景
1950年代から1960年代にかけて、実はディズニーは短編カートゥーンが売れず苦戦していた。というのも、この当時ヒットを飛ばしていたカートゥーンはワーナー・ブラザーズの『ルーニー・テューンズ』、メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの『トムとジェリー』だが、どちらも過激な暴力描写とブラックジョークが大衆受けしたのである。しかしこの頃になると、看板スターのはずのミッキーは優等生になりすぎ、対抗できなくなっていた。そこでタカ派であるドナルドを前面に押し出すことにしたが、そのドナルドをおちょくる役が必要として出てきたのがチップとデールなのである。ちなみに元々はプルート主演の短編作品『プルートの二等兵』(1943年公開)に登場し、砲身を操って、軍隊に所属している設定のプルートをからかっていた名無しキャラであった。
『ルーニー・テューンズ』のトゥイーティーやロードランナー、『トムとジェリー』のジェリー的な立場で出てきたチップとデールだが、新規キャラを加え主役として扱われたテレビ用アニメシリーズ『Chip'n Dele Rescue Rangers』(邦題『チップとデールの大作戦』)では、チップは優等生役もこなしている。デールは相変わらずだが。
こちらは真面目で二枚目なチップとトラブルメーカーな三枚目のデールのバディ物になっており、それぞれ衣装を纏い道具を使いこなすなど擬人化描写が濃くなっている。
『ハウス・オブ・マウス』では、クラブにやってくるお客として登場することが多い。但し、『レディース・ナイトは大さわぎ』『チップ&デール・デー』ではゲストとして登場。前者はダンサーを務めたことがあり、チップとデールのダンスを見ていたハートの女王(『不思議の国のアリス』)が一目ぼれするシーンがある。後者はドナルドに追いかけられようが、最後はナッツだらけにして協力させられていた。
『ミッキーマウス!』ではサブキャラクターとして登場。シーズン4の『僕は君』では、ドナルドと入れ替わったグーフィーにヒューイ・デューイ・ルーイと共に容赦なく攻撃していたことがある。
関連イラスト
関連タグ
キングダムハーツ(グミシップの整備係として登場。操作方法などを教えてくれる。)
ジェリー(『外国のアニメ出身の有名なとても小さなキャラクター』で『種族が近い(リスはネズミ目リス科の動物)』『自分より大きい生き物と争うことが何度もあり、勝率もとても高い』という共通点がある。)