「パパ、お歌をうたって！お歌！」
概要
暗殺者組織「エルペタス」にの世良班所属の殺し屋「イヌワシ」こと元実業家の鷲尾孝徳の最愛の息子。
足に生まれつき障害を患っており、車椅子生活を余儀なくされていた。
現在はとある人物に殺されたため、故人である。
享年6歳。
「紅鬼伝説_元ヤン紅林二郎」と「元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣」に登場した。
容姿
父親譲りのダークグレーの髪色、たれ目気味の優しい目つきが特徴的で瞳の色は灰色染みた緑色。服は、暗い緑色と白のボーダーのTシャツと赤みが勝った短パンを着用している。
性格
足がもともと不自由だがその苦境にめげずに歩けるよう努力する頑張り屋でもあり無邪気で純粋な性格。父であるイヌワシによく童謡を歌ってほしいとねだるほど歌が大好きで、イヌワシからは溺愛されていた。
経歴
壱世学園高等学校で紅林と対戦した時、イヌワシの口から語られたことで初登場。
両親が留守の間に何者かによって殺されてしまい、父の孝徳がエルぺタスに加入し「殺し屋専門の殺し屋」イヌワシが誕生するきっかけを作ってしまう。イヌワシは殺し方からして実行犯は外道な手練れの暗殺者で依頼したのは自分の仕事ぶりを妬んだ人物だと睨んでいた。防犯カメラに写っていた一部の画像に実行犯の後ろ姿が映し出されており、イヌワシはそれを手掛かりに血眼で愛息の仇を探すこととなる。
「前より2歩歩けたよ、パパ。」
イヌワシ「そうだな、少しずつでもできるようになればいいんだ」
イヌワシ「パッキャラパオ、パッキャラパオ はい」
「パオパオ パッパッパ♪」
「いとまきまき いとまきまき♪」（※イヌワシと合唱）
イヌワシの回想で登場。生まれつき足が不自由で、歩行器で歩く練習をして努力していたことが判明。イヌワシが彼をよく抱っこしていた理由は、彼の足が不自由だったことからだと思われる。
- 2024年5月18日の動画(瓜生龍臣)
伍代千隼からの情報によって彼を殺した実行犯とその依頼人が判明。
その犯人は鶴城史之舞の顔そっくりに整形を施した元CODE-ELの殺し屋エイジで、そのエイジに依頼したのはイヌワシの実業家時代の商売敵でもあった久遠第一商事の社長である大野だった。昼時に母親が買い物で留守、父親であるイヌワシが仕事で家を空けていて一人で留守番をしているときに家に侵入してきたエイジに遭遇。
「え？ おじさん、だれ？」
エイジ「ターゲット不在か、まあいいや…一応、ガキは殺しておくか」
「え？ おじさん…僕になにをするの…」
彼の質問にエイジは答えるわけもなく、容赦なくナイフを振り上げ刺突を入れられて彼は絶命。
愛息の惨たらしい最期に、イヌワシはその場で嘔吐し有力な情報をくれた伍代に感謝した後、まずは大野に報復をしに久遠第一商事の社長室に乗り込み大野を殺害した後、愛息の命を奪ったエイジに復讐のためエイジの居所に向かうのだった…。
復讐の鬼となった父が思い描いていた、彼の姿…
イヌワシ「孝宏、がんばれ！ 立てる」
「うぅ…」
「パパ…歩けた！ 歩けたよ！」
イヌワシ「孝宏！」
イヌワシ「頑張ったからだなぁ。孝宏は、偉いなぁ！」
圧倒されながらもイヌワシは執念で怨敵エイジを討ち取り、愛息の敵討ちを果たしたがもう限界だった。混濁するイヌワシの脳裏に浮かぶのは、かつて願っていた歩けるようになった未来の彼の姿だった…。
「じゃあ パパ、歌ってぇ」
「僕の大好きなクラリネット パパからもらったクラリネット♪」（※イヌワシと合唱）
彼が特に好きだったであろう「クラリネットこわしちゃった」を口ずさみながら、父であるイヌワシは静かに目を閉じた。その後、イヌワシの遺体は鶴城の頼みでバースが担ぎ上げ、雷一族を通してエルぺタスへ返還された。
イヌワシが暗殺組織に入ろうとしたきっかけである彼の事情を聴き、その悲しみに一番寄り添っていた直属の上司である世良は涙を流しながら…
世良「イヌワシ、きわめて悲しい… だが、よく孝宏君の仇を討った…お前の一生を俺は忘れない」
壮絶な戦いの中、執念でわが子の敵討ちを果たした部下であるイヌワシを褒め讃えたのだった。
（※おそらく雷一族を通してイヌワシの本当の怨敵はエイジだったことを伝えられと思われる）
そして世良の計らいで、イヌワシの遺体は彼が眠る墓と一緒に入ることとなった…。
あの世で父であるイヌワシと歌いながら、再会を果たしていることを祈るばかりである。
