「どうやらこれで終わりですね、電童!」
概要
性格は慇懃無礼で、冷酷非道。悪魔の頭脳で翻弄し、防衛軍基地を次々と壊滅させ、養育した『スバル』ですら駒として切り捨てる。
儀礼の際は肩当て付き外套を身に纏い、戦闘時には如意棒の如き自在に伸縮するヴァリアブルロッドと、機体各部から放つフォトンレーザーを武器として用いる。
人間態
人間態のスキンヘッド姿はかつて在籍していた皇家の者の容姿をスキャニングしたもので、額に炎状のガルファの証を宿す。『星紀4085年』の叛乱では『アルクトス皇家』の当縁に仕える側近『ミデン』を名乗る。人間態での戦闘力も異常に高く、身体能力が地球人よりも鍛えられた現皇家の者や『トリアス』達すら翻弄させる。
重機獣ベクター
ゼロが使役している支援型の重機獣。所謂サブフライトシステムであり、恒星間移動の際に騎乗する。
ベクターゼロ
「来い、ベクター!フォーム・アップ!!」
『フォーム・アップ』の掛け声とともに重機獣ベクターを変形させ、ゼロが入れ子式で合体した強化形態。どこぞの勇者ロボを彷彿とさせる姿だが、こちらは侵略者として電童たちと戦っている。白兵戦用のランサーと肩部のフォトンブラスターを武器として用いる。
正体
「水も風も光も大地も、全てを支配するのは我ぞ!!」
幾度も『GEAR戦士電童』や『騎士GEAR凰牙』に倒されながら瞬く間に復活する驚異的な再生能力を前に、『銀河』すら諦めさせざるを得なかった。しかし、7体目のデータウェポン『フェニックスエール』からの助言を受け、『皇帝』と同じ口調と声色から『アルテア』によって行動端末であるのを見抜かれる。もっとも、終盤の戦闘ではゼロの姿で「宇宙を支配するのは我ぞ」と発言し、皇帝としての正体がバレようがお構い無しになっている。
要するに、皇帝とゼロが互いにバックアップの関係であるため、「皇帝と同時に倒さぬ限り、無限に復活する」。ただし、ラゴゥウイルスへの耐性が無いため、セルファイターの攻撃でウイルスを注入された際には、自害することでウイルスの感染を「無かった」ことにしている?
『フェニックスエール』より賜れた『雲噛』『海槌』を手にするアルテアの凰牙と激戦の末に、凰牙を半壊まで追い込み後一歩の所でベガに妨害され、繰り出された『アルクトス剣術 壱の太刀』で上下に切り裂かれる。
最期は電童がアカツキの太刀で皇帝を倒すタイミングと同時に顔を貫かれて撃破される。
外部作品
スーパーロボット大戦シリーズ
システム上、同時に倒すにはMAP兵器などの一部の武装でしか倒せなくなってしまうためか、皇帝と同ターンに倒すのが勝利条件に調整されている。ゲームオーバーにならない作品もあるが、どちらも資金0。ただし、MXではゼロを倒し続けていると、特別なイベントが発生するマップがある。一見何も起きていないように見えるが、実は密かに強化パーツがもらえる。さしものゼロも、モビルスーツを生身で倒してしまうレベルの超人的格闘家相手では苦戦を強いられたとか。…相手が悪すぎだろう。
余談
- ベクターゼロの元ネタ
完全にキングエクスカイザーである。ベクターゼロのデザインは『悪のキングエクスカイザー』とされており、ゼロの声優、入れ子式の合体方法、合体の際の掛け声『フォーム・アップ』、合体後のカラーリング等からほぼ全て同じになっている。なお、キングエクスカイザーはゼロと対極に位置する『正義の勇者』である。
関連タグ
戦士サイコラー:分身繋がり