概要 を書けばいいのに
中学歴史の資料集『学び考える歴史』に登場したロボットが放った問題発言のひとつ。
意図としては、江戸時代の隠れキリシタンたちが絵踏み(対象に十字架やキリスト像、マリア像などが描かれた板を踏ませ、キリスト教徒かどうかを見分けること)を踏めずに処刑されたエピソードに対する疑問。
確かに生き残ることだけを考えればその通りではあるのだが、比較的平和とはいえ江戸時代は現代よりも圧倒的に死が身近であり、また日々の暮らしも現代とは比較にならないくらい厳しかった時代である。そのような時代において、宗教は生きる支えであるとともに死後のことまでも保証してくれる存在(※本来の宗教はそういうもの)だったことは忘れてはいけない。
関連タグ なのかな?
死ねば助かるのに:よく似た響きのセリフ…なのだが、絵踏みを拒否して殺された側からすると、文字通り「死ねば(死後の世界で)助かるのに」ということになる。
生き恥:踏んで助かった場合の末路のひとつ。
プロテスタント:同じキリスト教であっても厳格な偶像崇拝禁止であるため、出島のオランダ人やラナルド・マクドナルドのようなプロテスタントの漂流者は「馬鹿馬鹿しい」と踏み絵を踏んだ。