概要
てんとう虫コミックス9巻及び、藤子・F・不二雄大全集4巻に収録「かがみでコマーシャル」に登場。
この鏡に何かを映すとその映像を遥か遠くの鏡、あるいは鏡のように光を反射する物に映すことができる。映す範囲は家内から町中まで調節可能で、同じ場面を長時間映すこともできる。
ちなみに2021年放送の「剛田、いつ?」では海外にまで効果が及んでいた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版と水田版で各2回ずつ放送されており、放送日は前者が1979年7月12日及び1988年4月22日、後者が2013年7月5日及び2024年6月8日である。
1979年版
- 冒頭ママは鏡を見ながら化粧をしていて、出現した幽霊には火の玉も出ていた。ちなみにのび太は怒った際、ドラえもんをお前呼ばわりしていて、かがみの役割が人を脅かすくらいと分かった際には再び殴りにかかっている。
- のび太はトイレ居間でかがみの使い道を考えていて、この時流れていたコマーシャルは「黄色い狸はお菓子のホームラン王です。森のコアラもよろしくね」というものだった。ちなみにこの場にパパはいなかった。
- ドラえもんが、まず自分たちの広告会社そのものを宣伝しなくちゃと言うシーンはカットされている。
- 和菓子屋のコマーシャルは、ドラえもんの1,2,3のカウントでスタートした。また、ドラえもんがコマーシャル終了を知らせたり、のび太がお騒がせしましたとお詫びするシーンはカットされている。
- ドラえもんとのび太は店主からもう店を閉めようと思っていたとこと聞かされた際、もう一度自分達を責めて泣いている。また、残りのお菓子を勧められた際は、一度遠慮した後、「君たちが最後のお客さんだ」と言われ食べ始めた。
- 2人が食べている様子は原作にあったものの他、ガードミラーや車のバックミラー、本屋の天井に設置された鏡、デート中の女性が持っていたコンパクト、歯医者の額帯鏡にも写っていた。
- ドラえもん、のび太、あばら屋の店主は仕事をしていた際にはハチマキを巻いていて、ラストでドラえもんは「大成功はいいけど、これじゃ大変だ」と疲れていた。
- 本編終了後のショートアニメは、鏡に映ったノラミャーコにドラえもんが見とれ、それに向かって行くと衝突し、鏡に口を手で左右に引っ張りアッカンベーをするドラえもんが現れるというもの。
1988年版
- サブタイトルが「遠写かがみ」に変更
- 冒頭でのび太は窓を見ながら眠そうになっていて、ママの悲鳴を聞いて1階にやって来た。また幽霊は3面鏡全ての鏡に一体づつ出現していて、ドラえもんは台所の椅子に座りかがみを使っていた。ちなみにドラえもんを殴ったのはママだけで、のび太も怒ってはいたが文句を言っただけだった。
- パパは食事中にママにマヨネーズを取ってと頼んでいて、テレビを見ていた際には手に本を持っていた。ちなみにこの時テレビにはQ太郎やO次郎が映っていて、流れたコマーシャルは「小池さんちのラーメン」だった。
- のび太が途方に暮れていた時、ドラえもんは街頭の飢えから「こら!なにサボってんだ!」と声をかけた。
- 流行ってる店は止めようと言ったのはのび太で、理由は売上が上がったかどうかよく分からないからだった。またこの時、剛田雑貨店の前を素通りしようとしたが、ジャイアンに見つかり「ちょっと買い物を」と行って誤魔化そうとしている。それでもジャイアンに疑われ迫られたが、無理やり店番を手伝わされていたスネ夫がこっそり抜け出そうとし、ジャイアンがそれを止めようと殴りかかったため、ドラえもんとのび太は何とか助かり裏路地に入ってみることにした。
- あばら屋の主人は細眉毛になっている。
- コマーシャルのカウントダウンはのび太が行っていて、髭を沿っていた男性は頬を切ってはいなかったが、その代わり片方のひげをそり残してしまった。そして喫茶店に入ろうとしていた男性は驚いて抱き着いて来た彼女に首を絞められてしまっていて、この時しずかは入浴中だったためのび太が映ったのは浴槽だった。
- 1979年版と同じく、あばら屋の主人は「最後のお客さんだ」と言ってドラえもんとのび太に残りの菓子を勧めている。また、2人が食べる様子が流れた際にこれを見ていた人々のうち、和服の男性は囲碁をしていて、化粧中の女性の鏡は三面鏡になり、最後に映った家ではドラえもんは冷蔵庫に映っていた、
- 大勢の客が押し寄せて来た際、主人は嬉しさのあまり涙を流している。