概要
『東方Project』の登場人物。
同作品の主舞台「幻想郷」の人間の里には複数の職業占い師がいるが、易者と呼んだ場合にはまず間違いなく原作東方漫画「東方鈴奈庵」第二十五話に登場した易書の妖怪のことを指す。
プロフィール
"易者"は通称であり、正式名称は不明。
来歴
かつては人里に住む占い師の人間であったが、占いを通じて「世界の外側」を見てしまったことで人間でいることに疑問を感じ、自ら妖怪になる決意を固めた。
彼はどこからか魔術じみた外法を知り、「占術と話術の指南」「子供のような落書」の二つを書き込んだ特殊な易書を作り、人里に置いておいた後、彼は自殺し、人里で葬られた。
半年後、彼の遺した易書を自宅で見つけた本居小鈴が、その占いの秘術だけを抽出し、自分が編み出したと偽って披露したことで、彼の魂は嫉妬の力によって復活を遂げる。
この時の彼は冥界から復活した「怨霊」であったが、嫉妬の感情を上手く御して小鈴に危害を加えることはしなかった。
こうして「妖怪」として新たな生を歩み出した…つもりだったのだが…
退治
復活直後、すぐさま博麗霊夢が鈴奈庵にかけつけたのが運の尽き。
彼は霊夢を「人里に危害を加えなければ妖怪でも退治しない」「無益な殺生はしない」と誤解しきっており、目の前で「妖怪巫女」と挑発する余裕まで見せていたが、霊夢は「妖怪であれば特に理由なく退治する」博麗の巫女だったので、無事お祓い棒(おおぬさ)のフルスイングで頭をカチ割られて退治された。
人里の人間が妖怪になることを許すわけにはいかないとして、先述の易書も焼却処分され、易者はこの世から完全に消え去ることとなった。
その後は霊夢の回想などで「鈴奈庵に関わった妖怪の一人」として登場することがある。
容姿
袴の上に大きな襟を立てた外套を羽織り、頭には宗匠頭巾。実に占い師らしい服装。
怨霊の一種であるためか肌は灰色。眼窩は落ち窪み、口は大きく裂け、耳は尖っている。
カラーページに登場していないので正確な色は不明。
生前は丸眼鏡をかけており、痩せ型ではあるが普通の人間の容姿だった。
二次創作
非公式人気投票では
彼が登場した鈴奈庵の25話は事の顛末や幻想郷の「ルール」の一端に触れたことで読者に印象を与え、まとめサイトや個人ブログなどで考察記事が立てられるほどその印象は強烈であった。
何しろ原作ゲームや書籍も含めた東方界隈で、ここまで容赦なくヌッ殺された妖怪は彼くらいである。
それが原因か、易者自身に謎の(?)人気があり、非公式の東方Project人気投票では第11回(2015年)で初登場100位にランクイン。
この時点で一話限りのモブ悪役キャラとしてはかなり高い順位なのだが、続く第12回では77位に上昇。ここでWin版の名前のあるキャラクターの数人を追い抜く。ちなみに、この第12回のピクシブ百科事典記事のメイン画像は、何を隠そう易者の作品である。(加筆時点)
第13回ではさらに上昇して60位。なんと霖之助すら追い抜いて男性キャラ最高順位に着くという暴挙を成し遂げた。
どころか名無しキャラの代表格である大妖精や小悪魔も抜いており、名無しキャラ最高順位も達成している。60位易者、61位大妖精、62位小悪魔と名無しキャラが並んでいるのは何かの縁だろうか。
尚、同回のベストパートナー部門でも霊夢と組んで59位。どれくらい凄まじいかというと後ろにみことじ、ヘカクラと続くと書けば分かるだろうか。
ちなみに同じく鈴奈庵登場のモブキャラ、通称「抗鬱薬おじさん」は第13回で95位。
鈴奈庵の男性モブは妙にインパクトの強い奴らばかりである。(この百科事典で個別の記事が作られているあたり)
その後2020年代に入り、例えば第19回(23年)における、上で名前が挙がったキャラクターの順位は、高い方から 小悪魔>大妖精>霖之助>易者>抗鬱薬おじさん という具合に落ち着いている。また第16回Ex(21年)のベストパートナー部門でも霊夢と易者は147位に落ちてしまった。
ただ、第18回Ex(23年)ライバル部門では、霊夢にぶっk…頭をカチ割られたという強烈なエピソードからか44位を記録した。
pixivでは
ピクシブ百科事典では長らく「易者」の記事に併記されていたこともあり、タグとしては単に「易者」と付されている作品が多い。また、pixivにおいて「易者」タグが付されている作品の殆どが東方の易者関連のものである。
東方キャラの日では、9月9日が占いの日であることから「9月9日は易者の日」が提案された。
関連イラスト
「易者」タグも含めた作品例
頭を割られたネタを題材とした作品も見られる。
関連タグ
東方 東方Project 東方鈴奈庵 鈴奈庵 東方Projectの登場人物 易者 お祓い棒(おおぬさ)
東方Project(二次創作) 9月9日は易者の日 東方Project人気投票