”料理の”概要
オッチャホイとはきしめんのような平麺を、もやしと卵、小松菜、キャベツと一緒に料理した新潟県新発田市の特有の東南アジア風麺料理ということになっている。ベクトルとしては焼きビーフンに似ている。もしくはきしめんで作った焼うどんといったところか。
その名前のインパクトと普通に美味しいことから新発田市といえばアスパラとオッチャホイと言われるほど知る人ぞ知る料理として有名。ピリ辛でニンニクと胡椒も効いていてパンチのある味だとか。
新潟県新発田市にある「シンガポール食堂」という料理店で当時シンガポールにあった「オチャホイ」という料理を日本でも食べられるようにということで創作したとあるが、現代のシンガポールに「オチャホイ」という料理はなく、食堂の運営者ももうわからないと証言してるため、その名前の発祥については謎が謎を呼んでいる。
屋台の創作料理説、別に料理の名前ではなく地名(オーチャード・ロード)を指してただけ説等いろいろあるが、少なくとも第二次世界大戦時の日本占領下のシンガポールに「オチャホイ」という料理があったらしいことだけは複数の証言があるため、たしかである。
現代のシンガポールや周辺の国々には「チャークイティオ」(炒粿條)というライスヌードル(クイティオ)を使った華僑料理があり、これがオッチャホイにはよく似ているため、元ではないかとする説がある。また、語源はライスヌードル(河粉)を使った広東料理の「干炒河」(ゴンチャウホウ、繁体字:乾炒河)を聞き間違えたのではないかという説もある。
”ウマ娘の”概要
「ねぇ、ポッケちゃん。駅前にできた新しいお店、知ってる? お昼にウララちゃんから聞いたんだけどね、ニンジンオッチャホイがすっごく美味しいんだって!」
…料理の名前なのに冒頭で”料理の”とわざわざ強調した理由はコレである。
アプリゲームとして様々なトレンドを席捲するウマ娘から初の劇場版アニメとして5月24日から上映した「新時代の扉」にて、主要人物の一人であるダンツフレームが、駅前の料理店が美味しいらしいので一緒に行こうと主人公ジャングルポケットを誘うセリフとしてオッチャホイの名前を挙げた。
ニンジンオッチャホイのイメージイラスト。
しかし、新潟県新発田市民もしくは郷土料理好きでもない限りは県民ですらそうそう聞くことのないの謎の単語に多くの視聴者が首を傾げ、その謎の単語だけ覚えて帰った人が多く表れた結果、令和6年5月頃からPixivやX(Twitter)では「オッチャホイ≒ダンツフレーム」という意味の単語として定着し(てしまっ)た。劇中では1回しか発言してないのに……(ダンツフレームそのものを指す場合もあればセリフだったことからダンツフレームの鳴き声として扱う場合もある)
また、「オッチャホイ」という名前の謎生物だと勘違いされるケースもある。
また、当時のウマ娘がゴールデンウィークに行ったキャンペーンが「ゴチウィーク」と称して色々なウマ娘ネタをちりばめた料理を紹介していくイベントを開催していたこともあり、オッチャホイが料理とわかるやそちら方面にも話が繋がっていくこととなった。
ちなみにオッチャホイとダンツフレームには、強いて挙げるなら史実での最後の勝利が新潟大賞典だということくらいしか接点がみられないが、意外も意外でジャングルポケットにもオッチャホイ(というか新潟)と遠回りな縁がある。なんと当時ジャングルポケットを担当していた調教師の渡辺栄氏の出身が新潟県新発田市なのである。
・・・いや遠回りすぎじゃないか!?
注意事項
もしオッチャホイを食べに新発田市のシンガポール食堂に行く際は、マナーを守って、近隣住民に迷惑がかからないよう注意しましょう。
関連タグ
料理 シンガポール 焼きビーフン 焼きうどん 新潟県 郷土料理
にんじんハンバーグ:ハンバーグに一本丸々にんじんがぶっ刺さってる料理。おそらくにんじんオッチャホイも同様にぶっ刺さってると思われる…?
うまぴょい(動詞):なんか『そういう意味』に使われがちな単語。繰り返すが元は新潟県の郷土料理なので敬意を払うこと。