イワガミボーマ
いわがみぼーま
概要
暴魔百族を構成する暴魔獣の1体。作中にて最初に姿を現した個体でもある。
その名の通り、大小様々な岩石が寄り集まったかのような出で立ちが特徴で、額には梵字に似た文様が赤く刻まれている他、胸は口のように大きく開き、周囲に備わった目と併せてあたかも一つの顔のように見えるようにもなっている。
前述の胸の口からは手を伸ばしたり、多数の火炎弾を発射することができ、戦闘においてはこれらを攻撃手段として用いる。
作中での動向
物語開始から遡ること2万年前に、他の暴魔獣達と同様に妖精達と聖獣ラキアの手によって封印されたイワガミボーマは、本体はとある山奥に、右腕が湾岸地帯に分かれて埋没していたが、現代に至るまでの度重なる人間の環境破壊によって妖精の力が弱まった影響で、右腕のみが復活すると本体を求めて彷徨った末、これと合体し完全なる復活を遂げた。
妖精シーロンもまたこの異変を察知し、力達5人を促しイワガミボーマの動きを止めようとするが、一足遅くイワガミボーマはレーダを始めとする幹部達の封印を解き放つことに成功。彼等が近くでその様を窺っていた力達に襲いかかる中、イワガミボーマもまたターボレンジャーに変身できずにいた彼等を火炎弾で攻め立てるが、そこに太宰博士が駆け付けたためにそのまま逃げられてしまう。
その後はレーダ達に付き従い、彼等の本拠たる暴魔城の探索に当たっていたが、そこに再度力達が駆け付け初変身を果たすや、レーダ達と共にこれに応戦。
ブラックとブルーを胸から発射した岩の手で攻撃し、幹部達を相手取る他の3人と共に苦戦させるが、5人がコンビネーションアタックを繰り出すとその連続攻撃の前に怯まされた末、間髪を容れずにプラズマシュートを喰らい敗れ去った。
備考
デザインは篠原保が担当。暴魔百族全体のデザインコンセプトである「和風」や、日本の土着的な要素を意識する形で、当初は「ジゾウボーマ」という、頭部や両肩に地蔵のような意匠が配された形の暴魔獣として考案されていた。
デザイン的にはこのジゾウボーマが決定稿として提出され、実際に造形にまで至っていたのだが、その段階で「地蔵はやめよう」という声が上がったことを受け、急遽上半身のみ追加で改修を施し完成形とされたという経緯がある。
CV担当の丸山は、前年の『超獣戦隊ライブマン』に引き続いての参加であり、同作も含めた従前までのシリーズ作品の多くと同様に、本作においても第6話のペロペロボーマを始め複数の敵怪人を担当していくこととなる。