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模造された男の編集履歴

2024-06-25 22:52:49 バージョン

模造された男

もぞうされたおとこ

Vシネマ作品『ウルトラセブン1999最終章6部作』の第5部。

概要

オリジナルビデオ『ウルトラセブン1999最終章6部作』の第5部。

1999年12月5日ビデオ発売。

ウルトラ警備隊西へ』の後日談であり、人気怪獣キングジョーが再登場する。


後にウルトラマン列伝にて「キングジョー復活!?ウルトラセブン大決戦!!」のタイトルで再編集版が放送されたほか、ウルトラマンZ応援配信第12話としてYoutube配信された。


あらすじ

すっかり地球防衛軍のタカ派となり果てたカジ参謀は、大企業・新甲南重工のカネミツ会長と会談していた。彼らはかつてウルトラセブンと戦い、ライトンR30爆弾を受け神戸港の海に沈んだ宇宙ロボットキングジョーの残骸を回収し兵器として利用しようとしていたのだった。

カネミツの帰り際に一人の男が彼に泣きついてきた。男が社長を務める池田製作所は新甲南重工から発注されたエンジン6000機を生産したものの、カネミツは別企業からエンジンを買ったとして受け取りを拒否したのだった。

会社の存続にかかわるという男の声を無視し、カネミツは帰ろうとする。するとそこに一人の少女がいた。

少女はカネミツの娘であるカネミツ・ハルカだった。留学を希望しているハルカは何度もカネミツを説得するが聞き入れてもらえなかった。今日も留学の話のために会社に来たのだが、先ほどの父の態度にショックを受け走り去っていった。神社の境内で一人座り込むハルカ。すると地震が起こり、それが収まった時ハルカは謎の石碑を見つけた。そこに落ちていた小さな光る石を拾って家に帰ったハルカ。

一方、ウルトラ警備隊も石碑出現の知らせを聞きつけ調査を開始した。


参謀会議でカジ参謀はキングジョーを防衛軍の兵器として改修するよう訴える。最終的には世界中にキングジョーを配備させるというが、ほかの参謀は市民に過剰防衛と反対されるといい顔をしない。


「市民市民と!地球防衛軍はいつから市民の使用人に成り下がったのか!強力な敵が現れて今の軍備でこれを防げなかった場合、そのあなた方を真っ先にこき下ろすのもその市民だ!もう彼らの言いなりになるのはやめなさい!今の地球防衛軍はすぐ市民にお伺いを立てるだけで芯が一本も無い!これなら確実に地球を守られると市民も承服させられるものを今こそ打ち立てるべきだ!」とカジは熱弁を振るう。

タケナカ長官はセブンも倒せなかったキングジョーを制御できれば頼もしいと賛同する。


突然新甲南重工からキングジョーをレスキューロボとして改造するというニュースが飛び込んできた。改造には莫大な費用が掛かるというマスコミのインタビューにカネミツは「人類は家族」「持つ者は持たない者に分け与えれば良い」平和の大切さを説く。

カネミツの突然の行動に乗り込んできたカジはレスキューロボでは平和は守れないと主張するが、「侵略者がくるといえば本当にきてしまう。同じことばかり考えていると、それが本当になってしまう」「宇宙はコピー機」良い願いだろうと悪い願いだろうとあまり同じ事を考え続けていたらその願いは世界に押し出される」「考え方を変えれば地球は滅びない」とよくわからない言葉で返した。カジはお前は変わりすぎだと吐き捨てる。

カネミツは社員の退職金支払いのために自殺した池田製作所の社長の家に出向く。社長の妻は包丁でカネミツを殺そうとするがカネミツは土下座して謝罪と補償を約束。さらに散々反対していたハルカの留学を認めるなどまるで別人になったかのように心優しい人物になっていた。


一方、ウルトラ警備隊では謎の石碑について調査していた。石碑の正体は1万2千年前に海底に沈んだムー大陸の神殿に建立されていたラハカムストーンと呼ばれるオーパーツであり、出現した神社に人が集まって騒ぎになっていた。なんでもラハカムストーンに願い事をすれば願いが叶うのだという。しかも誰かが些細なことで人の死を願ったことで警察に通常の30倍の死亡届が提出されてんてこ舞いになるなど被害が出てしまっておりこれによりラハカムストーン周辺は立ち入り禁止区域となった。


調査の結果、ラハカムストーンは人間の思考をプラズマ化して物理的なものを生み出す、無から有を生み出す性質を持つことが判明した。ラハカムストーンは人間の思考をコピーし、願いをかなえるコピー機のようなものだった。さらにラハカムストーンが発見された石立市の神社のほかにカネミツ家にもラハカムストーンがあることがあることが発覚し、調査を開始した。ハルカが持ち帰ったあの小さな光る石こそラハカムストーンの欠片であり、ハルカが優しい父親を願ったことでカネミツは打って変わって優しくなった。留学を認めてくれた父に喜びつつもハルカはどこか違和感を覚えていた。

田舎からハルカの祖母であり、カネミツの母が訪ねてきた。彼女と話すうちに徐々に後悔を覚え始めた。カザモリ・マサキモロボシ・ダンの姿となってハルカと接触し、カネミツが変わった経緯を語るうち、ハルカは本物の父親はどこにいるのかと思うようになった。


その後、ラハカムストーンとカネミツに関係があると踏んだカジは立石神社を訪れる。そこにはカネミツとダンがいた。ラハカムストーンはカジの異星人を恐れる心をコピーし、模造のカジを作り上げた。

カジはラハカムストーンがなくなるように願い、ラハカムストーンは砂となって消えた。しかしカジのキングジョーへの不安と恐れが最後の作用をもたらしてしまい、キングジョーⅡとして完成したキングジョーは勝手に起動し暴走を始めてしまう。


ダンはウルトラセブンに変身し、キングジョーⅡと交戦。ワイドショットは高速の分離合体でかわされ、かつてのように頑丈な装甲に苦しめられるセブンだったが、足にエメリウム光線を命中させ、以前ライトンR30爆弾を直撃した箇所にアイスラッガーを連続で喰らわせ、トドメのウルトラノック戦法でキングジョーⅡは破壊された。しかし同時にアイスラッガーも刃こぼれを起こしてしまった。


その後、本物のカネミツは熊本の実家で発見された。病院で治療を受ける事になり記憶も順調に回復していっているらしい。リハビリしつつも家族との絆をカネミツは再構築するのだった。

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