概要
CV:内山昂輝
漫画『怪獣8号』の登場人物。
日本防衛隊の第一部隊隊長。
髪の毛先のみを染めており、第1部隊には彼をリスペクトして髪を染めている隊員が多い。
人物像
基本任務に不真面目であり暇さえあればゲームに熱中するゲーム中毒者。加えてエゴサーチにも積極的であり、自己顕示欲は強め。特に防衛隊の顔として記事に取り上げられることの多いミナを大きくライバル視している。更に部屋が汚い、重度の買い物中毒、さぼり癖など問題点も多々あるが、実力は防衛隊の中でも高水準であり、現時点では最強戦力とされている。
その戦闘力はFt.7.2の巨大怪獣を苦も無く仕留め、Ft8.5の怪獣9号βを難なく圧倒して撃破、怪獣8号との即興での共闘を行う等、その戦闘力はかなりの水準に位置している。(この時点で怪獣8号はあらゆる攻撃が拳銃の弾より速い)。
なお、防衛隊内に存在する討伐演習ランキングでは小型怪獣部門は保科に、遠距離射撃部門はミナに塗り替えられており、大型相手はミナに劣り、討伐数では四ノ宮ヒカリには及ばぬ模様。
普段からチャランポランで狭量な言動の目立つ人物であるが、その反面義理堅く、四ノ宮功長官戦死の折には自分の無力さも含めて深く嘆き悲しみ、彼の遺児である四ノ宮キコルの「強くなりたい」という懇願に関しても真摯に受け止め背中を押した。ただし、その後もキコルの鍛錬を横目にゲームに熱中している姿が見られる等(描写からして勤務中の模様)、どこからどこまでが彼の本音なのかは作中でも不明瞭にされている。
専用武器
■RT-0001
日本最古の識別怪獣である怪獣1号の網膜から作られたコンタクトレンズ型の兵器。生物の運動時に脳から発せられる信号を視覚化し、疑似的な未来視を可能にすることで回避不能の攻撃を仕掛けることが可能。
■GS-3305
平たく言えば銃剣。トリガーを引くことで弾丸を発射することが出来、威力は大型怪獣の肉体を易々と破壊する程。その他に斬撃と同時に傷を焼く機能も有しており、再生を遅らせる効果もある。
凄まじく頑丈であり、空爆レベルの威力がある怪獣9号αの衝撃波すら無傷で耐え抜くほど。その大きさゆえに、盾として使う事も出来る。
鳴海の取り回しとしては上空にジャンプ➡上から刺す➡トリガーを引く➡内側から破壊といった戦法が多くみられるが、強力な装甲を持つ怪獣相手にはそもそも刃が刺さらず、先述の再生阻害も内側からの破壊にも繋げられないといった問題点も保有している。
■識別怪獣兵器1
怪獣1号より造られたスーツ。見た目は他の識別怪獣兵器同様に従来のスーツと異なる部分が多く、戦闘時には全身に施されたねじ穴のような部分からRT-0001と似た眼球が現れるのが特徴。他にもダボダボのジャージのようなものを中途半端に羽織っているが、これもスーツの一部。
基本的な戦闘能力が向上する以外はRT-0001と変わらず疑似的な未来視しかできないスーツだったが、鳴海自身の試行錯誤により電気信号に加えスーツ全身の眼球から電子の動き、温度変化、地形を把握し次に起こる現象をビジョンとして予知する文字通りの未来視が可能となり、水のような非生物の動きも予知できるようになった。問題点として脳神経への負荷が高く1分を超えると脳そのものが限界を迎えるため、その後はただ電気信号を読み取るだけでも目から流血するまでに戦闘能力が落ち込むことから長期戦には不向きであることが挙げられる。
有明りんかい基地 第1部隊
鳴海を筆頭とした部隊の一つ。日本最強の基幹部隊であり知名度は大きく、かつてキコルが居を据えていた米国にも名が轟いている程。
隊員それぞれのスペックも高水準であり、キコルの見立てでは第1部隊の隊員全員が兵器の解放戦力40%以上という小隊長クラスの実力を有している模様。
ただし、鳴海の方針として礼儀や身なり、品位や勤勉さを度外視した実力主義な部隊である為か、中々に個性的な隊員が多く揃っており、他の部隊よりも縄張り意識が非常に強いという欠点も持ち合わせている。加えて鳴海を含めた個々のプライドも非常に高く、怪獣の早期討伐という防衛隊本来の目的よりも手柄を優先する傾向があり、過去に第3部隊が第1部隊の管轄で本獣を討伐したことについては討伐よりも先に許可を取るようにクレームを入れているなど、部隊の垣根を越えた連携が碌に取れておらず、強力な力を有してはいるが鳴海の方針が良くも悪くも機能している部隊と言える。
最強の称号についての謎
最強戦力とされる鳴海だが、作中では以下のように他の隊員に劣る面が頻繁に描写されている。
・討伐演習ランキングの小型怪獣部門は保科が保持
・遠距離射撃部門はミナが保持
・怪獣の討伐数は四ノ宮ヒカリが歴代トップ
・大型相手はミナに分がある
このように最強戦力と呼ぶには些か疑問が残る描写が作中で頻繁に見られるが、これについては以下の考察が挙げられている。
■総合的な意味合いでの最強
保科とミナはそれぞれの得意分野ではトップに君臨している反面、保科は銃器の解放戦力が低く、ミナは近接武器が扱えないという大きな欠点が存在している。これに対し、鳴海は近接武器と銃器の双方を高い水準で扱っている。つまり極端に秀でたものはないが、近接武器も銃器も一定の水準で扱えるバランスの良さがある為、総合的な意味合いで最強と呼ばれているという考察。
■封印されている1号スーツの性能に所以する最強
現時点で鳴海が装備している識別怪獣兵器1は作中にて"封印"されているという描写が存在しており、実際に9号との戦いでは理由は不明ながらRT-0001のみを装備し、ノーマルスーツを着用した状態で戦場に赴いている。このことから、鳴海が最強の称号はこの封印されていたという識別怪獣兵器1の性能の高さに由来しているという考察。しかし、これについては作中にて識別怪獣兵器6が『最強の兵器』『最も強力で最も危険』と言及されていることから、可能性としては低い。
※上記の考察についてはあくまで憶測の域を出ない。今後作中で何故鳴海が最強と呼ばれているか明言されるかもしれないため注意。