※通常は「カイロ」と書くが、地名と紛らわしいので記事名は「懐炉」とする。
概要
暖かいからと言って
揉んで温かくする長方形のもの、服の上から貼りつけるもの、ポケットに入れる巾着状のもの、靴の内側に貼る小さいものなど、様々なカイロがある。
使う時は低温やけどに注意しよう。
大体が使い捨てカイロであり、イラストとして描かれるものもそれが多い。
ちなみに使い捨てカイロのことをホッカイロという人もいるが、「ホッカイロ」は白元(現在のは発売元は興和)から出ていた商品名で、創業者の出身が北海道だったためである。競合他社に桂小枝のコントCMで知られていた「桐灰カイロ」(現在は小林製薬)、ちゃっぷいちゃっぷいどんとぽっちぃのギャグで知られる「金鳥どんと」、マギー司郎や今いくよくるよがCMをやっていた「オンパックス」(現在はエステー)、福井敏雄がCMをやっていたホカロン(現在はロッテ)などがあり、過去にはあったかめっちゃかあったかちゃー!という謎の踊りで知られていたミスター・ホット(フマキラー)などもあった。
とにかく、どのCMもはっちゃけていた。
種類
・温石(おんじゃく)―石を加熱したもの。布に包んで使用する。湯たんぽに近い。
・灰式カイロ―内部で火を燃やし、その熱を使うもの。電気式ではないあんかに近い。
・白金触媒式カイロ―内部の燃料(ベンジン)を触媒作用で穏やかに酸化させ、その熱を使うもの。
これも一応化学カイロと言える。
最初に触媒の加熱が必要な点で使い捨てカイロに劣る。
・使い捨てカイロ―袋の内部の鉄粉が空気中の酸素と反応して生じる酸化熱を使うもの。
いわゆる化学カイロであり、もっともよく使用されるものである。
袋を開くだけで使用出来る手軽さが強みだが、極端に寒いと反応が停止してしまう弱点がある。
酸化還元の説明で例としても良く使われ、原理的には再利用も出来るが、危険なので推奨はしない。
・電子レンジカイロ―内部のゲルを温め、その熱を使うもの。温めるための保冷剤みたいなもので、湯たんぽに近い。
・電池式カイロ―文字通り電気による熱を使うもの。電気あんかに近い。
ON/OFFがしやすく、充電池を使用すれば全く廃棄物が出ない利点がある。
・酢酸ナトリウム水溶液カイロ―過冷却状態にある酢酸ナトリウム水溶液に刺激を与えることで変化を起こして凝固熱を使うもの。再利用可能。