概要
初星学園のプロデューサー科に通う専門大学1年生。学園アイドルマスターの主人公。学マスPは今作におけるプロデューサーの通称である。一人称は「俺」。友達が少ないらしい。
姫崎莉波のプロデュースシナリオでは彼女とは幼馴染のような関係であることが判明する。
基本的に冷静沈着、プロデュース対象のアイドルについては事前に過去の活動歴・実績などを徹底的に調べ上げ、彼女らが抱える問題に対する解決策を用意してからプロデュースに当たるなどと、既に存在する事実やデータに基づいた非常に合理的なプロデュースを行っている。
その様は体重に関する問題を抱える月村手毬には「継続すれば約4ヶ月で理想の体重に戻せる」という入念な食生活とトレーニング計画を準備する、苦学生故にアルバイトの掛け持ちから来る過労でパフォーマンスの低下が問題だった藤田ことねには「プロデューサーがついたアイドルへの奨学金条件の緩和制度」を利用するなどと本当に大学1年生なのかと疑いたくなるほど。
ただし合理性を追求し過ぎるあまり周囲の目などを一切気にしないところもあるようで、手毬のプロデュース計画を練る際に彼女の写真を壁中に貼り、莉波に大人びたキャラクターを普段から体得してもらう為とはいえ「俺のお姉さんになってくれませんか」と自ら弟を名乗り出るなど、側から見たら不審者も同然の行動を取ることもしばしば(実際前者は手毬に身の危険を感じるほどに畏れられ、後者は話を聞いた麻央はドン引きしていた)。
あさり先生によると彼はプロデュース科の中でも特に若いらしく、また莉波との過去のイベントから彼女と歳はそれほど離れていない模様。そのため、18歳もしくは19歳の可能性すらあるのだが……。
加えて行動力も非常に高く、花海佑芽のプロデューサーを担当することになった際には彼女の両親に連絡を取った後に実家の愛知県まで赴き両親との面談を実施。佑芽のプロデュース計画についての方針についての話し合いを即日中に行い、咲季と佑芽を驚愕させた。
アイドルに対しては基本的に丁寧な敬語だけで話し、なるべくアイドルとプロデューサーの壁を越えないように努めている(特に莉波に対して)。とはいえプロデューサーと言ってもこれまでのシリーズと違い社会人ではなく学生であるため、アイドルのトンチキな言動に「ハァ?」とか「は?」とか等と言ってしまう面もあり、大学1年生なりの若さを感じる点もある。また、当初葛城リーリヤが意識して作った笑顔の表情に思わず吹いてしまい、そのまましばらく笑いを堪える等、沈着冷静ではあっても鉄仮面のような仏頂面というわけではない模様。
データの収集力やデータにない現象が起きたときのうろたえ方など、いわゆるデータキャラ的な言動が多い。
それ故か問題に対する原因を例えデリケートなことであってもストレートに口をすることが非常に多く、アイドルから「デリカシーとかないんですか?」などと言い返されることも少なくない。これについては花海咲季に「あなたのズバズバ意見を言うところ、嫌いじゃないわ」と指摘されているので、意図的なキャラ付けの模様。
他にも「自らの手でトップアイドルを育て上げること」が夢と語る場面もあり過去作のプロデューサー(シャニマスを除く)と比較しても明確にキャラクターが確立されている。
なお、各アイドルのソロ活動におけるプロデューサーはアイドルごとに別人(あるいはパラレルワールド)であると推測できる描写が各所に存在する。
例)姫崎莉波のプロデューサーは有村麻央の存在を知らない、倉本千奈のプロデューサーは千奈以外のアイドルのプロデュースを行っていない等。
特に決定的なのが花海咲季のプロデューサーと花海佑芽のプロデューサーで、冒頭のコミュにて佑芽からの申し入れを断ると咲季の、断らなかった場合が佑芽のプロデューサーとなる点で分岐する。
なお初星コミュにおいては花海咲季、月村手毬、藤田ことねの3人を同時に受け持ち、この3人でユニットを結成させようとしている。
反応
これまでのプロデューサー像と比べると「アイドルに対して徹底的に敬語で接する」「基本丁寧口調だが、時折ぶっきらぼうな言動が目立つ」という点が非常に特徴的であり、SNS上では様々な反応をされている。
ゲーム中で設定できるプロデューサーの名前を『ドラゴンボール』のフリーザや『相棒』の杉下右京、アーマードコアⅥのスネイルのように、丁寧語を使いかつ癖のあるキャラクターの名前に置き換えてロールプレイをするゲーム画面が多く投稿されている。
特に杉下右京については千奈の育成シナリオで「最後に一つだけ」と彼女に語りかけるシーンがあることからサービス開始時は頻繁にネタにされた。
これまでのアイドルマスターシリーズと同様、外見についての情報はゲーム中にほぼ出てこない。そのため、ファンアートによって様々な学マスP像が描かれるが、前述のキャラクター等を除くと、冷静でデータ系合理主義者的な面を踏まえてPヘッド若しくは眼鏡をかけた若者とすることが多い。
また、データキャラ的な言動が目立つ為か「一言喋る度に眼鏡クイってしてそう」などと言われる事も。
ちなみに『ファミ通』のスタッフインタビューによると本作においてはプロデューサーのキャラも見所の一つと語られている。当初は大学生らしく、若々しいキャラクター造形を想定していたが、「プロではない人間がアイドル達の将来を背負うべきではない」という判断から、プロデューサー科のエリートにして年齢の割に達観したような現在のキャラ付けに変遷を遂げていったとのこと。
担当アイドルからは基本的に「プロデューサー」と呼ばれるが、紫雲清夏からは「Pっち」、葛城リーリヤからは「センパイ」、倉本千奈からは「先生」と呼ばれている。