概要
NHKの幼児番組「おかあさんといっしょ」で放送されていた人形劇。1976年4月から1979年3月まで放送された。
ただし、「ゴロンタ劇場」としての放送は1977年からの開始で、初年度は「ゴロンタ・トムトム・チャムチャムと遊ぶ」という名で放送されていた。
放送終了後も次作『ブンブンたいむ』と共にファミリーコンサートにゲスト出演している。
『ひょっこりひょうたん島』等で知られる山元護久が自らの幼児体験を元にしてこの作品の原作・脚本を担当したが、本作放送中の1978年4月22日に本番組の打ち合わせ終了後に脳出血により急死したため、絶筆と同時に未完であった。
キャラクター
- ゴロンタ
声:大塚周夫
本作の主人公であるトラの男の子。一人称は「オレ様」。語尾に「~だトラ」と付けて喋ることがある。
性格は乱暴だが、寂しがりやでもある。
- トムトム
声:菅谷政子
クマの双子の兄。
目が開いていて、ピンク(ラベンダー色?)のシャツを着ている。
- チャムチャム
声:北川智繪(北川智絵での表記も見受けられる)
クマの双子の弟。
眠たそうな目をしていて、黄色のシャツを着ている。
現在の「おかあさんといっしょ」の人形劇のルーツ
「おかあさんといっしょ」という番組の歴史と共にあり、同時に本番組の名物コーナーとも言える着ぐるみ人形劇であるが、番組が始まった当初から現在の形式が採られていた訳ではなかった。
放送が開始された1960年代から1970年代の中盤まで、人形劇と番組はそれほど強く結びついておらず、人形劇のキャラクターが直接子供達と触れ合ったり遊んだりするということは無かったのである。
しかし「ゴロンタ劇場」は、それまでの人形劇の形式を改め、現在の「人形劇のキャラクターが直接子供達と触れ合う」形式を初めて採用した。
更にこの頃は、人形劇そのものも「子供達がいるスタジオで直に演じつつ撮影を行う」、番組コーナー内でキャラクターとスタジオにいる子供がゲームで勝負するなど、当時ならではといえる試みも多く盛りこまれている。
このスタイルはその後、続く「ブンブンたいむ」、更に「にこにこぷん」へと引き継がれ、現在の「おかあさんといっしょ」における人形劇の基礎となった。
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