概要
ヒプノヴェナトルは、2010年に兵庫県丹波市で化石が見つかった小型の獣脚類の1種。
最初の化石は、地元のアマチュア研究者により丹波並木道中央公園で造成工事の残土から発見された。この地域には白亜紀前期の1億1,000万年前の地層が分布しており、タンバティタニス、ヒメウーリサス、ササヤマグノームスなどいくつかの恐竜化石が見つかっている。
発見された化石は関節した状態で発見された左前脚、大腿骨、恥骨、腓骨を含むものであり、尺骨における遠位端ががっしりして厚みがあること、脛骨体の前側縁と脛骨稜が11°よりも下を向いていることなどから、2024年に新種として記載された。
発見された化石はメイやシノルニトイデスなど眠った姿勢だったと推測されている。系譜的にはゴビヴェナトルに近縁だったようだ。