概要
兵庫県丹波篠山市の篠山層群から2007年に発見され、2024年9月3日にササヤマグノームス・サエグサイと記載された新角竜の1種。
属名は妖精ノームに由来して「篠山の地下に隠された財宝を守る小人」を意味する。種小名は篠山層群の調査・研究を先導してきた古生物学者で、2022年に他界された三枝春生氏への献名である。
篠山層群から発見・命名された恐竜としてはタンバティタニス(丹波竜)、ヒプノヴェナトルに次いで3番目となり、明確な角竜としては日本初の記載となった。
化石はそこそこ骨の揃った頭骨に、脛骨と烏口骨が一点ずつの計17点で、頬骨や烏口骨に独自の特徴が認められ、新種として記載された。
全長80cm程と推定されるが、この個体はまだ亜成体と考えられている。
発見当初はアーケオケラトプスに近縁とされていたが、現在の系統解析では北米産のアクイロプスに近縁であるとされ、角竜の進化などにおいて重要な位置にいると考えられている。
2017年放送のNHK恐竜CGにも登場していた。