概要
あらすじ
ある夜、地球を去ったはずのハンターナイトツルギが突如現れ、町を破壊していった。
GUYS隊員たちとミライは、このツルギがメビウスに託したはずのナイトブレスを装着していたことから、一発で偽者と見抜くが、世論では青いウルトラマンは侵略者なのかという疑惑が浮上する。
実はヒカリは宇宙にてメビウスから「惑星アーブで待つ」というウルトラサインを見ていたのだが、そのメビウスはババルウ星人が化けた偽物で、自らのしもべになれというババルウ星人の要求をつっぱねて奮戦するヒカリは一時的にピンチになるも、「かけがえのないものを守るために戦い抜く」ことを諦めないヒカリの心に、惑星アーブが共鳴。ヒカリはアーブの大地から誕生した「勇者の鎧」を身に付けた、新生ハンターナイトツルギとして復活。形勢不利になったババルウ星人は、地球目指して撤退し、ヒカリも後を追って地球にやってきた。
しかし本物のヒカリとニセツルギの闘いが始まり、ニセツルギの逃走を許してしまったことから、市民は「やっぱり青いウルトラマンは侵略者なんだ!」と叫んで逃げていった。
ヒカリはセリザワ・カズヤの姿でGUYSに戻ってきた。セリザワの話を聞き、彼がヒカリと知ったトリヤマ補佐官は「ヒカリは町を破壊した侵略者」として総本部に報告しセリザワは身柄を拘束されてしまう。ヒカリを信じるメビウスはヒカリにナイトブレスを返却する。
メビウス「また、一緒に戦いましょう!」
ヒカリ「……気持ちはうれしいが、俺は自力でここを出るつもりはない。今逃げ出せば余計に信頼を失うだけだ」
メビウス「だけど!」
ヒカリ「それにこれは俺一人の問題ではない。これから先の未来、俺と同じ青い体の同胞たちが地球を訪れ、人々のために戦う日が来るかもしれない。しかし、彼らがその青さ故に人間たちの信頼を得られず、ウルトラマンと認められないとしたら、それは俺の責任だ。彼らのために、俺は必ず人々の信頼を勝ち取ってみせる!」
その後、調子に乗ったババルウ星人が再びツルギの姿で街に現れた。ヒカリは汚名返上のために再び立ち向かう。
余談
作中でテッペイが言っていた「今までたくさんのウルトラマンが地球に来て人間を守ってくれました。だけど、青いウルトラマンは初めてなんです」というセリフは結構ネタにされる。
この発言そのものはその通りではあるのだが、この当時はまだマルチバース設定が確立しておらず、最初から別世界であることは決まっていたとはいえ、タイプチェンジではない正真正銘の青いウルトラマンが登場した『ウルトラマンガイア』および『ウルトラマンコスモス』もこれまでのシリーズと同一世界だと思っていた当時の子どもたちも多かったため、「彼らの存在はどうした?」となった視聴者もいたのである。
そういう意味では、『メビウス』が平成ウルトラマンだからこそできた展開でもある。