概要
“子羊が第三の封印を開いたとき、第三の生き物が「出て来い」と言うのを、わたしは聞いた。そして見ていると、見よ、黒い馬が現れ、乗っている者は、手に秤を持っていた。わたしは、四つの生き物の間から出る声のようなものが、こう言うのを聞いた。「小麦は1コイニクスで1デナリオン。大麦は3コイニクスで1デナリオン。オリーブ油とぶどう酒とを損なうな。」”─新共同訳、ヨハネの黙示録─
※1コイニクス=約1.1リットル。1デナリオン=ローマの銀貨で、1日の賃金に相当。
ブラックライダーは、『ヨハネの黙示録』第六章に登場する子羊が解放する七つの封印の第三、四騎士の三番手として登場する黒い馬に乗った騎士がモデルである。
その権能は人に“飢饉”をもたらすというものあり、彼は他の三騎士とともに地上の四分の一を支配する権威が神より与えられている。黒い馬は“荒廃”を示し、手の秤は食料を制限するものである。
初出作品は「真・女神転生Ⅲ」。理解のメノラーを持つ魔人であり、その姿は黒い馬を駆り天秤を掲げた『ヨハネの黙示録』とほぼ同じデザインである。
レッドライダーと同じく、基本的に女神転生系列作品に登場する。
「真・女神転生Ⅲ」ではシンジュク衛生病院の分院地下二階に出現し、戦闘では手にする秤を強調した敵全体のHPを半減させて魔封状態を付着させる魔力属性スキル“ソウルバランス”や、万能属性魔法を駆使し、特に“死霊召喚”で登場するレギオンはマカカジャ(魔法攻撃量増加)持ちなので、放置すると厄介なことになる。なお、“ソウルバランス”は魔力耐性が無い悪魔に対して確実に効果を上げるため、仲魔にすると心強い存在になる(特にヨスガのあの人)
後のシリーズ作品「デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王」でも特殊悪魔として登場するが、弱点属性が無い為仲魔の防御相性以外ではMAGの補給ができず、専用スキル“飢餓の執行”がガード不可でありながら所有MAG半減という効果を持つため、まさに飢餓をもたらす騎士として猛威をふるう。
口調は同輩達に比べて落ち着いているが、持ち物の秤を象徴するように相手の魂の軽重を語り、主人公を『罪人』と呼ぶ。また、原典の飢饉を表すように“渇き”を強調した言い回しやスキルを用いる。