概要
英語では、「table tennis(テーブルテニス)」と「ping-pong(ピンポン)」の2種類の呼び方があるが、前者が一般的。
バロメーター
必要な力
- スタミナ:多め。特に守備型はかなりのスタミナが必要。
- 走力:普通。攻撃型は特に必要。
- 瞬発力:超スピード!? スタイルに問わず超重要。
- 視力:両目とも0.8以上。それ以下で、見づらい場合はメガネかコンタクトが必須。
- 聴力:無くても可。
筋力
- 腕:即座に動かす力は要るが、怪力だと逆に不利になる。
- 腹筋・背筋・ほほ:必要無くね?
- 脚:必要。フットワーク練習を積むとマッチョな足になってくる。
どんなスポーツか
球技の中では、比較的スペースを取らないため、部活動やチームとして設置しやすい。ただし、道具は割と高額。卓球台が当然最も高い。
スペースは狭いが、プレーのスピードが非常に速いため、瞬発力と動体視力を要する。聴力はあると吉だが、無くてもできるので老若男女を問わず始めやすいスポーツとして根強い人気がある。
だが、室内でしか行えず、片付けも複雑なので、体育館で卓球の試合をするときは多人数で台のセッティング・片付けを行わなければならない。
余談だが、旅館の浴場の入り口に置いてあることが多い。そのため、pixivではスポーツとしての卓球のイラストだけでなく、浴衣姿で卓球をしているイラストも見かける。
ラケット
卓球のラケットはテニスやバドミントンのラケットとは異なり、網ではなく赤と黒のラバーである。
片方が赤で、もう片方が黒でなければならないが、それを守っていれば裏表は基本的に決まっていないので好きにチェンジして使うことができる。実際、サーブ・攻撃と守備とで面を使い分ける選手が多く存在する。
ラバーにも種類があるので、ここで解説する。
裏ソフトラバー
攻守ともに使える優れモノのラバー。ほとんどの選手が使っている。
ツブ付きのラバーとスポンジからなっており、ツブがスポンジ側、つまり裏側に来るように張り合わせたラバーなので、この名がついた。
回転に影響されやすいが、自分で簡単に自由自在に回転をかけることができる。
表ソフトラバー
構造こそは裏ソフトラバーとほぼ同じであるが、ツブが露出、つまり表を向いているラバー。
浅いツブがいくつも並んでいるが、実はここがポイント。
ツブの隙間に吸い込まれるような感じになるため、打つときの球離れがよく、速球が打ちやすくなる。ただし、回転に弱く、強い回転の球は放てない。
使用する選手は超攻撃型の選手に限られる。
ツブ(高)ラバー
表ソフトラバーと同じ構造だが、ツブが高く、中のスポンジがない。
ツブが高いため、ツブの間に球がはまるような感じになり、回転が吸収されるため、回転のかかった球に強い。ただし、あんまり強すぎると流される可能性が大。
なお、これでツッツキを繰り出すと、ほぼ無回転のため、相手はツッツキで返しにくくなる。また、下回転サーブを繰り出すとナックルサーブになる。
守備型の選手がよく使っている。
戦法
卓球の戦法はテニスやバドミントンと違って複雑なため、勝つためには相手の戦法を理解する必要がある。戦法には、大きく分けて以下の2種類がある。
攻撃型
攻撃中心の選手。卓球の醍醐味の一つであるスピードを扱うため、打っていて楽しい。
ドライブで攻めるドライブ型と、思い切りのよいスマッシュで攻める速攻型、両者の混合刑である変則型とに分かれる。
守備型
粘り強い返球を繰り返し、相手にミスをさせる戦法を使う選手。点を取りやすいが、かなり陰湿で地味な印象を受ける。
カットで粘るカット型とショートやブロックを多用するショート型とがあり、前者は長身の選手に、後者は素早い移動に向かない選手に向く。
主な技
攻撃技
ドライブ:球の上部をこすることで高速な上回転をかける技。
スマッシュ:強打。卓球の場合、叩きつけるのではなく、後ろから叩いて振りぬく。
フリック:相手の浅い下回転球を拾い、逆に小さいドライブで返す技。
チキータ:高等な返球術。繰り出すのはかなり難しい。
守備技
カット:下回転と横回転を同時かける技。回転が強い。
ツッツキ:球の下をこすり、前に押し出す技。返す感が強い。
ブロック:相手の攻撃技を受け止めて返す技。
ショート:相手の回転球を押し出して返す技。回転に強い。
サーブ
下回転サーブ:下回転のかかったサーブ。手前に落とすと返しにくい。
横回転サーブ:横回転のかかったサーブ。間違えると飛ばされる。
ナックルサーブ:無回転サーブ。突っつくと球を上げてしまう。
王子サーブ:しゃがみ込みながら放つサーブ。汎用性が高い。
大会
世界的には、世界卓球がとくに有名である。国内では、国体にも種目に卓球がある。
卓球はもともとイギリスでテニスが雨でできない時のための遊びとして始まった。
その後、コルク球がセルロイド球になり、台上で弾む時に「ピンポン」と鳴ることから卓球のことを「ピンポン」と呼ぶようになった。
20世紀になると、ラバーが登場し、競技色が強くなった。
そして今、卓球大国と言われているのは中国や東ヨーロッパの国々である。中国では、卓球を国技としている。
なお、日本勢も福原愛や福岡春菜を中心に奮闘しており、男子も好成績を残し続けている。