『モンタナ・ジョーンズ』に登場するキャラクター。ゼロ卿お抱えの科学者(マッドサイエンティスト)であり、彼の発注を受け、動物や伝承にちなんだメカニズムである「メカローバー」なる機械(モンタナ曰く「相変わらず趣味の悪いマシン」)を毎回作る。
が、雇用関係は決してよくなく、ゼロ卿の方は毎回いいところで失敗すること、ニトロ博士の方は自分の作品の性能をゼロ卿が信頼しないことと資金を十分にくれないことでよく言い争いになる。
彼らの作戦は毎度失敗に終わり、「ニトロ博士、事情を説明してもらおうか?」「もう少し時間と予算をいただければ……」「弁解は罪悪と知りたまえ!! (モンタナ一行に)お前たち、これで終わったと思うなよォ!!」のやり取りは恒例で、偉大なるマンネリ。
ただし1度濁流に飲まれ溺れいていたときは「ワシは泳げんのだ!助けてくれぇ!」と答えていた(ゼロ卿のセリフはそのまま)。
あと、スリムのせいでメカローバーが壊れたときはスリムがニトロ博士のセリフを使い、それに対してゼロ卿にいつも言われているセリフを、憂さ晴らしか博士が使ったこともある(しかも、ゼロ卿が律儀に「それは博士のセリフだ!」「それは私のセリフだ!」とその度に突っ込んでいた。)。
これらのやり取りのように、『タイムボカンシリーズ』の三悪へのオマージュからゼロ卿一味が生み出されたのは想像に難くない。
あと、ニトロ博士自身、声はドクロベエで体型がトンズラー化したボヤッキー、または中年になったばいきんまんといっていいような気がする。日本アニメ界でここまでメカに拘った悪役はこの3人(2人はどう考えてもホモ・サピエンスではないが)なんじゃないだろうか。