概要
「探偵 神宮寺三郎」、「メタルマックス」のような硬派で渋い作品から
「チェルノブ」、「トリオ・ザ・パンチ」に代表される怪作奇作までいろんなゲームを製作または販売していた。
元々は、アーケード部品の下請けをやっていた会社だが、
ゲーム以外でも情報機器の開発、ピンボール製作メーカーの立ち上げ、
ゲームミュージックの黎明期には自社サウンドチーム「ゲーマデリック」を結成している。
末期には販促戦隊デコレンジャーと称した戦隊ショーに加え、
ゲームとは全く関係のないシイタケ栽培やガスマスクの製造など幅広い分野に手を出していた。
とにかく、会社もゲームも「濃く」、とにかくクセが強かったのである。
(ただし、中の人たちは常にスマッシュヒットを狙いクソ真面目に作っていたらしく、
桝田省治が考案した「ヘンなゲームならまかせとけ!」のキャッチコピーに対しては
「俺達の作ったゲームのどこがヘンなんだ!」と憤慨していたそうな)
その濃ゆいゲームの数々はデコゲーなどと呼ばれ熱狂的ファンもいたのだが、
ゲーム以外の様々な事業に手を広げすぎたのが災いしたのか、21世紀を目前にして破産してしまった。
倒産後、データイーストの知的財産権は以下の会社が保有している。
- パオン( 「ヘラクレスの栄光」シリーズ、「カルノフ」、「チェルノブ」、「ウルフファング」など)
- ワークジャム(「神宮寺三郎」シリーズ)
- G-Mode(「マジカルドロップ」など大半のデータイーストの作品)
- 角川グループ(「メタルマックス」)