概要
ポンコツな凡人の少年が、孤高の天才である三姉妹を変えていく姿を描いた『同居ラブ・コメディ』。『週刊少年サンデー』2022年第4・5合併号より連載を開始した。
エピソード表記は「home.??」となっている。
あらすじ
各方面の天才が集う超名門校の「才華学園」。そこに、文武芸の天才だった大女優で、最近亡くなった綾世昴の息子、綾世優が転校してきた。
才華学園の「三帝」と呼ばれる三姉妹、一輝・二琥・三和は、優の才能を図るために芸能・体育・進学科のテストを受けさせるも、成績は奮わない。
優が母から受け継いだのは、美しい顔“だけ”であり、文武芸に関してはポンコツだったのだ。
周囲の期待や落胆など気にも留めず、堂々と普通科に行くことを宣言したその夜、優は帝乃(みかどの)氏の豪邸に向かう。
帝乃氏は母を恩人と慕っていた人で、優を引き取ってくれる事になっていたのだ。
帝乃氏は仕事が忙しく帰れないとの事で、あらかじめ用意してもらった鍵で家の中に入る優。
するとそこには才華学園の「三帝」、天才三姉妹がいた。彼女達は帝乃氏の娘だったのだ。こうして、凡人の優と、天才の帝乃三姉妹の共同生活が始まるのであった。
登場人物
綾世優(あやせ ゆう)
主人公。才華学園普通科2年。誕生月は12月。学業もスポーツも演技力も突出した能力を持たない凡人だが、家事と気配りは得意。
しかし亡き母の血筋故か、時に一切の反論を許さない凄味を発し、自らの意見を押し通す一幕も見せる。
三姉妹に対し「家族としての愛情」を持っているが、三姉妹が優に秘める「異性としての愛情」には気付いておらず、この手の王道を貫いている。
圧倒的な凡人で過ごしていたためプライドは既に捨てており(本人曰く「そんなモノ、とっくにトイレに流してますよ…」)、時には目的のためならば手段を問わないことも………。
実は母の威光と周囲の期待が合わさった結果、(一応)芸能界入りしており、芸歴だけなら一輝の先輩に相当する。
ちなみに、作者の前三作の主人公と同様に、女装も披露した事がある(上図の6・7枚目参照)。
帝乃一輝(みかどの かずき) ※メイン画像右
長女。才華学園芸能科3年。演技の天才で男装の麗人。一人称は「僕」。姉妹の中では「自分が最も美しいスタイル」だと思っている。
優への好意を認識してからは、優が行う家事を手伝うようになる(ただし、一輝ができるものに限られる)。
実は極端な偏食症の持ち主である。
帝乃二琥(みかどの にこ) ※メイン画像中央
次女。才華学園体育科2年。武道の天才。三姉妹の中で背丈は最も低い。優への好意を認識してからは、誤った方向で構ってちゃんになりがち。
実は年齢相応に可愛い衣服や小物などに興味を持っているが、二虎自身は「自分のキャラに似合わない」として、避けるポーズをしていた。
帝乃三和(みかどの みわ) ※メイン画像左
三女。才華学園進学科1年。将棋の天才で「慧花」のタイトルを保持している女流棋士。姉妹の中では「自分が最も大きい方」だと思っている。語尾に「~っス」と付ける口調で話す。
優への好意を認識してからは彼を「ゆ~くん」と敬称付きで呼ぶ、何かと物理的に距離を縮めようとするなど、最もフレンドリーに接する。
綾世昴(あやせ すばる)
優の母。名女優だったが病没している。優にとっても「母は『偉大な女優』」との認識を持つが、それ故に周囲から度々母と比較されては失望・愚弄される原因ともなっている。
優に対しちゃんと愛情は持っているものの、仕事の忙しさと言葉足らずの言動が重なり、すれ違いを生んでしまった。その後ハードワークの末に倒れたのが切っ掛けで和解するも死別。その時の優への遺言がいい意味でも悪い意味でも作中の人物を引っ掻き回す。
帝乃姉妹の父(現時点では個人名が不明)
三姉妹の実父。「帝乃家の一員(関係者も含む)全員が天才である」事実に妄執しており、娘達には「帝乃家に馴れ合いはいらない」「凡庸は悪」とし、優に対しても「あの天才女優、綾瀬昴の子なのに(中略)」との自身の考えを押し付けるなど、極端な実力主義者であるが、home.56にて三姉妹と優の関係を警戒し問い質すなど、親としての情愛は持ってはいる模様。
home.122では、優が自ら『俳優復帰』を断った決意に対し、彼は「母親から受け継いだ才能を活かせ」とばかりに、優の希望を強権的かつ論理的に潰しにかかる と、上記の極端な実力主義の極致たる姿を見せた。
この姿勢は読者からも賛否両論になっており、肯定派から「(言動こそ強権的だが)彼なりに優を思っている」 と評価される一方で、否定派から「『先天的な才能を備えた人はそれを活かす未来に就く以外はない。それ以外の選択肢と努力は赦さないとする狂気』に支配されている」と苦言を呈されている。
龍巳ハヤト(たつみ はやと)
巌山高校3年。二虎の空手における先輩であり、高校生空手界のトップに君臨し続ける青年。二虎の初恋の相手でもあるが……。
矢乙女桜(やおとめ さくら)
高校1年の女流棋士。自称「帝乃三和のライバル」であると同時に、誰よりも三和の実力を理解するファンでもある美少女(公式表記)。
上記の自称から察せられる通り、「天才」の三和と対照的に圧倒的な研究と努力で現状に至っている。優と五十歩百歩レベルのドジっ娘。
アニメ
2024年7月3日、アニプレックスによりTVアニメ化が発表され、下記ティザーサイトが開設された。
同年9月16日、制作会社をP.A.WORKSとすることと2025年に放送予定であること、及び監督・キャラクターデザイン担当が発表された。
スタッフ
関連タグ
カナン様はあくまでチョロい:発売日が同じライバル誌に連載されている、類似タイトルかつ同ジャンルの作品。
外部リンク
原作
home.1 幸せな家族:サンデーうぇぶりの第1話紹介
アニメ