概要
大仏とは、大きな仏像を指す通称。仏教圏では、現代に至るまで、大きな功徳を求めた願主によって各地に大きな仏像が造られてきた。
日本に於いては、聖武天皇が東大寺に奈良の大仏(東大寺大仏)を造立した事で知られる。通例では釈迦の身長を基準に、一丈六尺≒約4.8m以上の立像、座像は半分の約2.4m以上の仏像が大仏と呼ばれる。
中央アジアから中国にかけては天然の岩壁を彫刻した磨崖仏も多い。
上座部仏教圏では、タイのワット・ポー寺院の涅槃仏など、大乗仏教圏と違うスタイルになっている。もちろん大乗仏教の菩薩や如来は出て来ない。塗料が塗られていることが多い(奈良の大仏も当初は金ピカだったとみられるが剥がれたままになっている)。直立しているイメージのためか涅槃仏が大仏と呼ばれることはあまりない。