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大仏の編集履歴

2024-10-23 12:54:03 バージョン

大仏

だいぶつ

大仏とは、大きな仏像のこと。

概要

大仏とは、大きな仏像を指す通称。仏教圏では、大きな功徳を求めた願主によって各地に大きな仏像が造られてきた。日本では高度経済成長期からバブル期にかけて、戦没供養観光資源化を狙って巨大仏像が多数建てられた。


通例では釈迦の身長を基準に、一丈六尺≒約4.8メートル以上の立像、座像は半分の約2.4メートル以上の仏像が大仏と呼ばれるが、鎌ヶ谷大仏のようにそれ未満のサイズで大仏と呼ばれているものもなくはない。


中央アジアから中国にかけては天然の岩壁を彫刻した磨崖仏も多い。


上座部仏教圏では、タイのワット・ポー寺院の涅槃仏など、大乗仏教圏と違うスタイルになっている。もちろん大乗仏教の菩薩や如来は出て来ない。塗料が塗られていることが多い(奈良の大仏も当初は金ピカだったとみられるが剥がれたままになっている)。直立しているイメージのためか涅槃仏が大仏と呼ばれることはあまりない。


有名な大仏

仙台大観音…宮城県仙台市。像高92メートル(台座を入れると100m)の立像。バブル期の前後に乱立した話題性狙いの大仏の一つだが、近年はタイなどの仏教国の観光客に人気。

高崎白衣大観音群馬県高崎市の観音山頂に立つ、高さ42メートルの鉄筋コンクリート製立像で、建立当時は世界最大の観音像だった。個人が建立し、昭和期に流行した巨大観音像のはしりであるが、国の登録有形文化財となっている。

牛久大仏…茨城県牛久市東本願寺の霊園である牛久浄苑の中に作られた。像高100メートル、台座も含めると120メートルあり、地上高世界最大のブロンズ製人型建造物としてギネス認定。ただし、鋳造の鎌倉大仏や奈良の大仏とは根本的に構造が異なり、鉄骨の上に青銅板を貼り付けているつくりになっている。

鎌倉大仏…メイン画像。高徳院(鎌倉市)の本尊で国宝。高さ11.39メートルの青銅(ブロンズ)製の座像。一般拝観者も大仏内部を見学することができる。建立当初は大仏殿内に安置されていたが、地震と津波により倒壊し失われたとされる。

大船観音…大船観音寺(鎌倉市)の本尊で、鎌倉市大船地区のランドマーク。約25メートルの半身像で上半身しかない。昭和初期に築造が開始されるが戦争の勃発で長らく放置され、戦後の1960年に完成した。

東京湾観音千葉県富津市。像高56メートルの鉄筋コンクリート製立像。第二次世界大戦後に個人が建立し、宗教法人が所有する。牛久大仏と共に映画やテレビ番組での登場機会が多いため、首都圏での知名度は高い。

鎌ヶ谷大仏…千葉県鎌ケ谷市。個人所有。1.8メートルしかない座像で「大仏なのに小さい」とよく話題になり、墓地の中にあるロケーションのショボさも含めて「小仏」「ミニ仏」「がっかり名所」などと揶揄されながらも愛されている。

高岡大仏…大佛寺(富山県高岡市)にある像高7.4メートルの銅製大仏。鎌倉大仏、奈良の大仏と並ぶ「日本三大仏」と称する。

奈良の大仏東大寺奈良市)の本尊である、日本の大仏の代名詞。高さ約15メートルの青銅の座像。個人や寺院が建立した他の大仏と違い、聖武天皇の発願により国の事業として建立された。重さは約400トンと推定され、国宝に指定されている。

兵庫大仏…兵庫県神戸市の能福寺にある、像高11mの青銅製座像(同寺の本尊ではない)。現在の像は1991年に再建されたものだが、明治時代に建立され、戦前には奈良・鎌倉と共に日本三大仏の一つに数えられていた。

広島大仏…鎌倉時代に制作されたと伝わる像高4メートルの木製座像。全身に金箔が施されている。現在は奈良県の極楽寺にあるが、数奇な運命を辿ったことで知られる。明治に廃仏毀釈の難を逃れて頭部と胴がバラバラになって転々と人手に渡り、広島で一体に戻って「三段峡大仏」としていったん安置されるが、戦後に原爆犠牲者を弔うために原爆ドーム近くの寺に移される。ところが関係者らが所有権をめぐって争うようになり盗難に遭って長らく行方不明になっていた。


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