概要
石川県の出身。
かつて『伊崎浪』名義で同人誌でも活動していた。
ペンネームは本名を平仮名にしたもので、理由は本名『山村 哉』の名前が読みにくいからという単純ものである。
『宇宙作家クラブ』に所属している。
略歴・人物
高校時代から同人活動を開始する。
大学在学中の1991年、かつてバンダイが出版していたアンソロジーコミックスである『サイバーコミックス』から『マージナル・ミラージュ』でプロ漫画家としてデビュー。
『月刊サンデージェネックス』2007年1月号にて連載を開始した『神様ドォルズ』は、テレビアニメ化される大ヒット作となった。
その他の主な作品に『エンブリヲン・ロード 』『カムナガラ』『天にひびき 』『碧き青のアトポス』『姫ヤドリ』『漆黒のジギィ』などがある。
自身の趣味から、『おとの教室』などの「音楽を題材」とした漫画作品を多数描いている。
また、富野由悠季作品の全般を好み、特に富野監督作品のガンダムシリーズに造詣が深い事で知られ、「ご意見番」だと崇めるファンもいる。
徳間書店発行の『月刊アニメージュ』では2003年から始まった名物コーナー『ニュータイプ人生相談 富野に訊け!!』の挿絵を担当しており、このために富野監督とは徳間書店のオフィス内での打ち合わせで毎月面会している。
この『富野に訊け!!』のコーナーで、やまむら氏が描いた富野監督のイラストはなんと指人形として過去にフィギュア化されており、『キャラホビ2004』の会場限定グッズやアニメージュ誌上での通販で販売された。
この連載以外にも、アニメ雑誌や漫画雑誌のコラムやエッセイ等でも富野作品やガンダムシリーズについて言及する機会が多く、2023年11月28日のX(Twitter)でのツイートでは 「小学校の時からずーっと富野由悠季の小説やらエッセイを読んできたせいで、この人の文章を読み辛いと言われてもピンとこない。更に特典として映像作品でよく分からんセリフが出てきても大体どういう気持ちで発せられたものか、脳内で自動注釈してくれるオプション機能が備わってしまった。」 と、やまむら氏本人が自信満々に語っていた程である。
高校生時代から描いている同人誌でもガンダム作品に纏わるイラストエッセイや漫画を多数描いており、KADOKAWA発行の『ガンダムエース』では、創刊号から数回に渡って『極私的黒歴史行』という名のイラストエッセイ作品を不定期連載していた。
コラムやイラストエッセイ内では、やや傲慢不遜でペダンティックに物事を語るきらいがあり、富野監督を指して「ソーカントク」とわざわざカタカナ表記にして茶化してみたり、富野監督を含む制作サイドに対しては「○○ですなぁ。」と、やたら見下したような表記をする悪癖が見られ、古参のガンダムファンの一部にはかなりの悪印象を与えてしまっている。
特に『機動戦士Vガンダム』をテーマとして取り扱った回では、同作に対しては自ら「大ファンである」と公言しながらも、結果的に作品と登場キャラクターの評価を大きく貶め、作品の内容をよく知らないライト層には「マイノリティ向けのカルト作品」だと誤解を与える様な内容になっており、これが現在でも世間から『機動戦士Vガンダム』という作品に対して真っ当な再評価が行われない大きな原因の一つとなってしまっている。
本来なら個人出版の同人誌に載せるべき内容を一般向けの全国区発売の漫画雑誌に載せてしまったKADOKAWAの編集にも問題があるとはいえ、これが原因なのかは定かではないが、このイラストエッセイ作品以降は、やまむら氏がガンダムエース誌上でガンダム関連の漫画やエッセイ作品を発表することは現在まで一切行われていない。