カードテキスト
召喚された場合、このカードを破壊する。
相手が1体でもモンスターをコントロールしていた場合、
攻撃力は相手フィールド上のモンスター1体につき200ポイントダウンする。
概要
2001年に登場した効果モンスターカード。攻撃力2000と星4の下級モンスターではトップクラスの高さを持つが、その攻撃力が霞む程のデメリットを持ち合わせている。
まずこのカードは普通に召喚すると破壊される。つまりこのカードをまともに使うには1度墓地に置いて「死者蘇生」を使って特殊召喚する等、わざわざ他のカードを使う必要があるのだ。
そうまでして出してもこのカードは攻撃力2000のほぼ能力無しのバニラモンスター。よってわざわざ蘇生する意味もほぼ無いと言える。
そして、仮に何らかの方法で特殊召喚しても、相手のモンスターが場に出ているだけでその数×200ポイント攻撃力が下がる。唯一の長所である攻撃力も、この効果であっさりと1000代の数値に低下する為、アタッカーとしての価値もほぼ皆無である。
このように召喚されると破壊されるモンスターは他に「スクラップ・コング」、「ボアソルジャー」が存在するが、スクラップ・コングの方は破壊されると発動する能力がある為、実質上位互換である。
ボアソルジャーは相手の場に1体でもモンスターがいれば、攻撃力が1000になってしまうものの、ノーマルレアの為ガッカリ度は低めと言える。
更に言うと、この自壊効果は長らく「テキスト外効果」という裁定であった為に
「スキルドレイン」等の効果で無効化しただの攻撃力2000アタッカーにする事は不可能、
自フィールド上でモンスターカードが自壊効果で墓地に行った時に発動する効果のトリガーにもならないという
踏んだり蹴ったりなことになっており、使い道が絶無という状態であった
(その後の裁定変更で一応可能になったものの、だからといって他のカードを差し置いて採用する意義は薄い)。
このようにかなり残念すぎる効果を持っており、実用性が無いにもかかわらず
ブースターパック『Spell of Mask -仮面の呪縛-』の当時最高のウルトラレア枠として収録されていた。
ハズレアにも程があるカードとしてデュエリストの間で有名だったが、
その後再録される度にレア→ノーマルと格が下がり続けていき、2004年の『BEGINNER'S EDITION 1』を最後に
絶版カードとなっている(なお、『BEGINNER'S EDITION 1』は2011年にリメイク版が出ているが、
こちらではリストラされている)。
ちなみに漫画版では上記のデメリットが存在しない通常4つ星モンスターだった。おい、もっとまともな調整しろよ。
アニメ版ではステータスが高すぎる事からか、OPには登場するのに召喚方法の厄介さによりアニメ本編には未登場。このモンスターの代わりにホーリードール(アニメ版のペガサス戦では未登場だったモンスター)が召喚された。
ゲーム作品において
遊戯王のデジタルゲームのうちDM4、DM7、DM8では効果を持たないモンスターとして登場しており、「過去の恨みを晴らすため邪神に魂を売り渡した人の姿」というゲームオリジナルのフレイバーテキストが設定されている。
これらのゲーム作品ではいずれも有用なカードとなるが、対応する強化魔法の違いを除けば、同じ攻撃力・種族・レベル・召喚魔族でより高い攻撃力を持つ秒殺の暗殺者の方が強い。
下級モンスターになっているDM7とDM8ではダーク・エルフとともに両者を併用する価値もあるだろう。
関連カード
御茶女邪神ヌヴィア
テキスト
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻1000/守800
【条件】自分フィールドの表側表示モンスター(水族)が3体の場合、デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】自分フィールドの全ての表側表示モンスター(水族)の攻撃力はターン終了時まで200アップする。
その後、自分の墓地の「アメガロポリス」1枚を選んで手札に加える事ができる。
概要
『遊戯王ゴーラッシュ!!』にて登場。安立マニャのデッキに入っているが、
「遊戯王OCGに存在する女性型モンスターカードの幼女化バージョン」のカードが主力という法則に従い女邪神ヌヴィア風の衣装を着た幼女になっている。
こちらは上述のような伝説のハズレアガッカリ効果とは全く関係が無いどころか、
種族や属性すら変わっている。水族モンスターが3体いる時に限り、水族の微強化と
「アメガロポリス」のサーチを行う事ができる効果。「アメガロポリス」は発動すると
水族モンスターの攻撃力+200、非水族モンスターの攻撃力は-200のため、
実質+400~+600のパンプアップが狙える効果となっている。
安立マニャが使う幼女化モンスターは基本的に水族のため、実質的な全体強化である。
なお、召喚権に制限の無いラッシュデュエルでは同名カードを次々と召喚して自壊するだけでデッキ圧縮になるという異常な性能に化けてしまうため、高攻撃力とは無関係にオリジナルの女邪神ヌヴィアは実装されていない。
誘発効果は今後もラッシュには導入されないと考察されている。