概要
スクラップ・コングは遊戯王OCGに登場する地属性・獣族の効果モンスターである。通称は「ゴリラ」。
カードテキスト
このカードが召喚に成功した時、このカードを破壊する。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、
「スクラップ・コング」以外の自分の墓地に存在する「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。
解説
召喚しただけで自壊するモンスター。スクラップ・ゴリラやスクゴリ、虚弱ゴリラと呼ばれることの方が多い。遊戯王OCG関係の話題で「ゴリラ」という単語が出てきたらほぼ間違いなくこのカードのこと。
自壊した場合もこのカード自身の名前にスクラップと入っているのでサルベージ効果を使える。つまり召喚権を消費したサルベージカードとも言える。
エンペラー・オーダーで自壊をドローに変換したりスキルドレインで自壊を無効にしたり逆に自壊を利用して機皇帝や森の番人グリーン・バブーンを特殊召喚したり工夫次第でそれなりに活躍できるかもしれない。
最近では自分の場に存在するスクラップと名の付くモンスターが破壊された時にデッキからスクラップモンスターを特殊召喚する事ができるフィールド魔法スクラップ・ファクトリーや自分の場のモンスターが破壊された時にドローできる永続魔法補給部隊が登場したため、それらと併用する事でリクルートやドローに即時に繋げられるカードとして採用されうるようになった。スクラップ・シャークやスクラップ・オルトロスでも似たような使い方はできるが。こちらは墓地へ送られた後もスクラップ・ドラゴンやスクラップ・ゴーレム、スクラップ・ワイバーン等で蘇生すれば自壊せずにアタッカーやレベル4非チューナーのシンクロ素材として利用できる点(同じく自壊しないスクラップ・キマイラはシンクロ召喚時に大きな制限を課せられる)などで差別化する事になるだろうか。
変わった使い方では血の代償発動時にコング召喚、スクラップ・オルトロス特殊召喚自身破壊、コング召喚、オルトロス特殊召喚と交互に自壊させてお互いを回収しあう無限ループを組むことができる。
一見意味のないコンボのようだがそこに本気ギレパンダと謎の傀儡師(血の代償ライフ確保役)を加えることで無限にパンダの攻撃力を上げられる。
本気ギレパンダの代わりにビッグバンガールが場にいれば無限にダメージを与えることもできるため1ターンキルとなる。
ただし、血の代償は現在禁止カードである。
その他
後にスクラップ・ワイバーンが登場するまでの長い間、「日本発売のパック(EXTRA PACKを除く)で最後に登場したスクラップと名の付くモンスター」の地位を保っていたのががこのスクラップ・ゴrいやコングである。
ただでさえ初動がいまいちなのが多かったスクラップにようやく追加されたのがこのネタ要素満載のコングなので当時多くのスクラップ使いが絶望を感じたのは言うまでもない。
こんなコングだが同じデメリットを持つ先輩である女邪神ヌヴィア、ボアソルジャーよりははるかにマシにはなっている。
…アレキサンドライドラゴン?なにそれおいしいの?
アニメ『遊戯王VRAINS』では島直樹が使用。森の番人グリーン・バブーンを特殊召喚するためのトリガーとして利用した。
「スクラップ・コング」が描かれたシャツがイラスト内の世界観に存在する。
友人
ヤリザ殿:六武衆の一員。同属性のネタモンスターというわけかセットで扱われることがあるでござる。
怒れる類人猿:このカードと同じくゴリラをモチーフにしたモンスター。種族や属性、ステータスが共通し、条件は違うがこちらも自壊効果を持っている。
「スクラップ・ワイバーン」「スクラップ・ラプター」の登場はこのカードのTシャツのおかげだろう。