概要
ペルム紀初期の大型両生類。化石はブラジル・ペドラドフォゴ層で見つかった。
アルケゴサウルスらとともにアルケゴサウルス科を構成する。
属名の意味は「ノコギリのワニ」だが、爬虫類ではなく両生類で、最も大きな標本のデータを基にした推測では、なんと最大全長9mとの数値が得られている。ちなみにこの当時ワニ類はおらず(爬虫類はいた)、エリオプスやこのプリオノスクスなどの大型両生類が幅を利かせた時代であった。
細い吻部や無数に生えた鋭い牙、細長い胴体、短い四肢、扁平な尾などの特徴は現在のガビアルとも共通していることから、主に水中で生活し、魚などを捕食していたとみられる。
近縁種アルケゴサウルスの代謝、ガス交換、浸透圧調節、および消化に関する研究では、現生水棲両生類よりも魚との共通点が指摘されており、これはプリオノスクスにも恐らく当てはまる。
関連タグ
クーラスクス:中生代最大の両生類。大きさ5m。
オオサンショウウオ:ご存知、現代における最大の両生類。1mくらい。
アファネランマ:見た目もにた両生類。収斂進化の一例。こちらは海にも生息した