概要
約1億2500万年くらい前、当時の南極圏(オーストラリア辺り)に生息していた原始的な両生類の仲間。名前は発見者にちなんで「クールさんのワニ」という意味だが、両生類なのでワニとは無縁であった(当時ワニ類が進出していなかったという意味でも)。
下アゴ・頭骨の一部・腓骨(スネの骨)、肋骨と肩の骨……とかなり断片的な化石しか見つかっていないが、全長は4mくらいあったと考えられており、鋭い歯を持つことから魚、カニ、カメ、小型の恐竜等を貪欲に補職する肉食動物だったとされる。
ちなみにワニ類が進出して来る前(ペルム紀~三畳紀頃)はマストドンサウルスやプリオノスクス、メトポサウルスといった大型の両生類がその座にあり、当時の水辺は彼らの天下であった。
特徴
やたら平たく広がった大きな頭が特徴的だが、大きさの割にペラペラで、体の厚みは30cmしかなかった。なお頭の横幅は胴体の倍。
南極点周辺の深い川、氾濫原、湖に生息し、ほぼ水生であったらしい。
関連タグ
生きた化石:メートル越えの大型両生類はほとんどが三畳紀末の大絶滅期にいなくなったので、白亜紀前期まで生き延びたコイツは当時の生きた化石であった。なおこのクーラスクスを最後に分椎目は全滅した。