概要
三畳紀の北欧に生息していた大型両生類で、全長90㎝くらい。ただし当時としては小型であった。
学名の意味は「丈夫な胸部」。体が骨質の装甲坂で覆われていたことに由来。
特徴
頭の後ろから3対の外鰓が出ていたが、近年はこれは何かしらの要因で飛び出ただけで、生きていた時は魚の様に体の中に鰓があったと考えられるようになった。この鰓の存在から、一生の殆どを水中で過ごしていたと言われている。
上顎の可動範囲が広く、50°くらいは開いたと言われる。口を閉じて頭だけ上に向けたまま水底に潜伏し、獲物が射程範囲に入るや口を開けて水ごと吸い込む(水は鰓孔から排出)、待ち伏せタイプのハンターだったのではないかと推測されている。
現在ではオオサンショウウオがこのスタイルを取る。
関連タグ
マストドンサウルス:三畳紀最大の両生類。大きさ2~6m。
クーラスクス:同様に平らな両生類。大きさ5mに達し、中生代では最大級の両生類であった。
ゲロバトラクス:ペルム紀初頭の北米に生息していた原始的な両生類。イモリやカエルの祖先に近いと言われ、尻尾の短いイモリ(もしくはおたまじゃくしからカエルになる途中の姿)のような体型をしていた。ちなみに名前の意味は「古い蛙」。