『仮面ライダーストロンガー』に登場した怪人。
ストロンガーを生み出した悪の組織・ブラックサタンの最高幹部。モノの本によると、奇械人から苦労を重ねて、最高幹部にまで這い上がったらしい(ただ、奇械人はサタン虫に意識を支配されているはずなんだが……)。
武装は右手の鉤爪「デッドハンド」と、頭部から分離させてブーメラン状に飛ぶ鬣(たてがみ)。
が、作中の出番はわずかに2話。しかも、劇中で死亡シーンが描かれないまま、ジェネラルシャドウの策略と、ストロンガーにサタン虫の親玉(ブラックサタン大首領)が倒され、そのままフェードアウトした。
そのため、彼がどうなったかは長らく不明。「デルザー軍団に処刑された」(『仮面ライダーストロンガー大全』)だの、「生死不明」(『仮面ライダー全集』)だの、二次創作だと「ブラックサタン基地崩壊の影響でコールドスリープ状態」(sas9791)だの、様々な説が飛び交った。
そして、『仮面ライダーSPIRITS』で、ブラックサタン崩壊とともに、放浪していた設定が作られる(あくまで公式ではないけど)。この作品で人間態も描かれた。
百目タイタン復活に大喜びしたり、結城(ライダーマン)がBADAN本拠地にいることで疑問を呈したり、大首領(ショッカー首領の大本)や暗闇大使に陰口を叩いたり、実に人間味あふれるキャラとして描写された。
そして、ストロンガーと激突して大敗、ブラックサタンが存在しない世の中に絶望して死を望むが、「痛い?それが生きてる証だ!!」「死にきれなかったらその爪を研いで出直すんだな!」など、城茂の檄を受け、再びストロンガー及び仮面ライダーと戦うことを誓った(なお、これは城茂を演じた荒木しげるへの追悼でもあった)。