『ルパン三世』シリーズの登場人物。映画及びオリジナルアニメ『風魔一族の陰謀』に登場する。
飛騨のからくり細工で有名な旧家・墨縄家の跡取り娘。墨縄老人の孫にあたる。
紫は石川五ェ門(本作の表記は五右ェ門)と愛し合い、五ェ門は墨縄家に婿入りが決まる。
が、作品冒頭の婚礼の最中、墨縄家の家宝の壺を狙う風魔一族に襲撃され、紫は誘拐されてしまう。
掛け値なしの美少女、かつ優しく聡明であり、ルパンが羨ましがっていた(いつも通り峰不二子がそれに焼き餅を焼く)。
五ェ門とは「五ェ門様」「紫殿」と呼び合っており、傍目から見てもいいカップルであった。(pixivにゴエ紫のタグが多いこともそれを裏付ける。)ハートマークを挟んで「五M」と二人の頭文字を編み込んだマフラーを投げて寄越すなど、彼女の方が積極的。
この作品で、五ェ門は終始彼女を守ろうとしていた。墨縄家の財宝を狙うルパンたちと別行動を取ったことからも五ェ門の誠意が窺える。(紫と五ェ門は列車で移動中向かい合って駅弁を食べており、まるで新婚旅行のようであった)。
作品のラストで、五ェ門の申し出により結婚は延期になってしまう。「必ず戻って参ります故」と述べて去る五ェ門の背に、紫は「待っててあげないからねー!!」と叫ぶのだった。
彼女の人気はシリーズの女性キャラの中でも高く、双葉社『ルパン三世カルト大辞典』が行った人気投票ではレギュラー5人、そして『カリオストロの城』のヒロインであるクラリスに次いで高く、7位入りを果たしている(ちなみにマモーが選外、パイカルが10位)。