概要
CV:鈴代紗弓(リベンジオブザセブンより。イーリスとの兼役)
SFC版には登場せず、陰陽師と共にアプリ版以降に追加されたクラス。
追加ダンジョン「追憶の迷宮」にて出会い、皇帝を罠にハメたが魔物(見た目だけロマサガ3のオーガバトラー)に襲われてしまい、助けることで加入する。
特定の地域に所属していないため、以後はアバロン宮殿の地下への階段前が定位置となる。
性能
見た目どおりの素早い軽戦士であり、腕力も低くなく体術を得意とする。
アプリ版の追加クラスは「既存の技術のうち使い勝手が悪かったものを得意とする」というコンセプトで作られており、忍者は体術、陰陽師は冥術がそれに該当する。
しかし冥術は他に専門家が全くいなかったのに対し、体術は格闘家が既にいたにもかかわらずの追加となる。
というのも、体術はステータスのうち腕力と素早さがダメージに大きく影響するのだが、肝心の格闘家は腕力はともかく素早さが低く、体術の専門家でありながらダメージが伸びないという欠陥を抱えていたからだ。
それに対して忍者は腕力も素早さも高め、しかも体術だけでなく他の武器技能もどれか一つは習得しているのでWP(技を使うのに消費するポイント。技術に関わらず所持技能が多いほど最大値が増える)でも上回るという、半ば上位互換のクラスになっている。
では格闘家の立場が無いのかというとそうでもなく、格闘家は序盤から簡単に仲間にできるのに対し、追加ダンジョンはだいたい中盤以降の挑戦となるので早期加入のアドバンテージがある(さらに言えば初期装備の武道着が序盤にしては強く、所持陣形の「龍陣」も強力)。また忍者は体力とLPが術士並みに低く耐久面に不安を抱えているが、格闘家はトップクラスのしぶとさがあるので、完全に負けているわけではない。
それでも忍者加入以降は格闘家をわざわざ起用する理由はほとんどなくなってしまうのだが、そもそもロマサガ2は昨今のゲームのように「全てのキャラに何らかの強みがあり最後まで使える」というバランスにはなっておらず、加入が遅くなるクラスほど強い・使いやすい傾向にあるので、追加クラスもそれに倣ったものと言える。既存のクラスに劣っていたら課金コンテンツの面目が立たないというのもあるし。
なお体術を得意とするキャラの閃きパターンは「ネコだましと活殺破邪法以外全て閃ける」Aタイプと「クワドラブル以外全て閃ける」Bタイプの二種類に分かれるのだが、格闘家はAタイプ7人Bタイプ1人なのに対し忍者はBタイプ6人Aタイプ2人と、お互いが技を補い合う関係になっている。
そんな感じで体術の専門家として作られた彼女たちではあるが、腕力と素早さが高く、武器技能も持っているので普通に武器を持たせても十分活躍できる。
その場合は格闘家ではなくイーストガードがライバルになるが、腕力・素早さ共におよそ互角で、(ソウジ除き)LPで劣る代わりに器用さで勝るため「イド・ブレイク」を副砲で撃ちやすく、女性なのでテンプテーション無効、そして専用装備もあって基本的にこちらの方が強力。
専用装備「ダッシュリング」はダッシュしたときに発生する視界狭窄を軽減する効果を持ち、希少性という意味でも重宝したが、アプリベースのリマスター版では視界狭窄システム自体が削除されてしまい死に効果に。
一方で魔石の指輪に匹敵する状防御も持ち合わせており状態異常に掛かりづらくなるため、死に装備になってしまったわけでもなくイーストガードに勝る要素になっている。外せないのが残念なところだが。
サガシリーズ全体のクロスオーバー作品では一人目のアザミが代表的な扱いでよく登場する。
ちなみに性格はロマンシングサガリ・ユニバースではクールキャラだが、それ以外では軽いノリで描かれている。
初出であるアプリ版ロマサガ2ではセリフこそ少ないものの明るい性格だったので、どちらかと言えば後者の方が原作に忠実といえる。
ロマサガ2のキャラの中では人気が高いようで、ソシャゲに付き物の別衣装も多く優遇されている。
リベンジオブザセブン
追憶の迷宮がないため、加入に関わる新規イベントが用意されている。ヤウダのユウヤンに行き、高台のアザミと出会うとイベント「ユウヤンの忍者」が発生する(メルー地方のテレルテバから船が出ている。もしくはサラマットから南側に徒歩で行くことも可能)。
その状態で「忠臣セキシュウサイ」を進行させると仲間に出来る。
チョントウ城に忍び込んでお宝をいただこうとしていたようだが、罠に掛かって座敷牢から出られなくなる。アプリ版を意識したのか皇帝に罠を解除させるが今度は皇帝が座敷牢に閉じ込められてしまう。
そのまま立ち去ろうとするアザミだがオーガ2体に襲われてしまい、結局皇帝に助けられる形となる。
その後は出し抜こうとしたことを調子の良いことを言ってなぁなぁにして乗り切ろうとするもののそんなことができるはずもなく、恩を仇で返されてご立腹の皇帝が武器に手に掛けると、すぐさま見事なジャンピング土下座で謝罪と命乞いを行い、それを見た皇帝も怒る気が失せたのか呆れながらも許しが得られたので、『お詫び』という名目で仲間になる。
やろうと思ったら序盤でも仲間にできる。それもかなり複雑だがジェラールでも出来る。ただし、アザミを仲間にした後「忠臣セキシュウサイ」のクエストを消化せず年代ジャンプしてしまうとイーストガードが仲間にならない。最後までやり切ることを勧める。
気になるパンチラに関しては、残念ながらスカートの中に短パンを穿いている。
初期装備は和風の刀(大剣)を装備しているが、やはり体術の適性が高く「千手観音」などで高ダメージを叩き出してくれる。ガンガン閃いてくれるので体術に手を付けていないという方も安心して運用出来る。ただし体術のみだと全体攻撃に乏しくなるのが欠点。
アビリティは『ウィークヒッター』で、弱点攻撃時のダメージ15%アップというもの。最終的には体術と大剣技で地属性以外の属性をカバーしてほとんどの敵の弱点を突くことができるため非常に相性がいい。
またメイン武器が体術と大剣ということでどちらも盾やガーターを持てず、ステータス的にも耐久面は高くないので防御面は非常に手薄。キャラの一部には片手武器である斧の適性を持つ者がいるのでそちらを起用するのも手である。
総じて防御を犠牲に攻撃力に特化したクラスとなっている。
ちなみにクリア後に戦える恐妃の都のダンターグ(幻影)を倒すと手に入る「百獣の小手(物理攻撃アップ)」を装備させれば劇的に改善される。これで閃く「ぶちかまし」の威力が全体攻撃かつ雑魚をワンパン出来るほど。レベリングにも役に立つだろう。
ただしステータス面では最終皇帝やイーストガードの方が勝るので、こだわらないのであれば百獣の小手はそちらに回すのも手。
さらにボクオーン(幻影)の撃破で手に入るアビリティ「オールウィーク(クリティカルを除くすべての攻撃が弱点を突いた状態になる)」を着けると常時ウィークヒッターの効果が適用されるため非常に強力な組み合わせとなる。
なお格闘家は素早さこそ伸びなかったものの防御面がかなり強化されており、「昨今のゲーム」らしく下位互換ではなくなっている。
また忍者は閃きタイプの内訳が逆転してAタイプ6人Bタイプ2人になっており、格闘家がAタイプメインかつ早期加入しやすい点は変わっていないので、閃き要員としては格闘家の地位が相対的に向上している。
ただ、元々忍者はロマサガ2でも屈指の人気美少女キャラであり、3Dグラフィック化とボイス実装に伴いその魅力が倍増しているため、プレイヤーによっては格闘家が性能とは別の意味で面目丸潰れになる可能性があるとか…。
キャラクター一覧
順番 | キャラクター名 |
---|---|
1 | アザミ |
2 | シオン |
3 | ツバキ |
4 | ナズナ |
5 | フヨウ |
6 | ミズキ |
7 | モミジ |
8 | ユキノ |
ステータスはアザミがバランス型、フヨウが最も腕力と素早さと器用さが高いので体術を意識するなら彼女を選出すると良い。
閃きについては、アプリ版・リマスター版ではツバキとミズキがAタイプで他がBタイプだったが、リベサガではツバキとモミジがBタイプで他がAタイプになっている。
この「体術Bタイプ」は忍者と格闘家を除くと該当者が3人しかいない激レアタイプであり忍者のさりげない個性だったのだが、なぜ変更してしまったのだろうか……。(ただ、体術Bタイプは「万能型」ともいえる強力な閃きタイプであるため、他のクラスを立てる為に敢えて変更したとも考えられるが)
なお薊(あざみ)の花言葉は「独立」「報復」など。
1人で活動している点が独立で、皇帝からの報復を恐れて服従辺りが組み込まれたのだろうか。
所有陣形
アプリ版・リマスター版では陣形を所有していなかったが、リベサガでは新たに『飛苦無』が実装された。苦無の形を模した陣形で、戦闘の一人が切っ先を作り、斜め後ろに四人が固まって柄を作るように配置する。
効果は全員の連携ゲージ上昇率アップ。連携ゲージは弱点を突くことで加算されるので、両方とも今作の攻撃システムと非常に噛み合った性能となっているが、後ろの四人が固まっているので範囲攻撃に弱い難点を抱えている。忍者自身の性能と同様、攻撃特化の陣形と言える。
ちなみにリマスター版のデータ内では「機知縦横」という、忍者を皇帝にすると覚えられる設定だったであろう没陣形が存在する。Tの字を横倒しにした形(ロマサガ3の「トライアンカー」と同様)に配置し、前列三人に近接攻撃力アップ、中列一人に弓攻撃力アップ、後列一人に術攻撃力アップと、各々が異なる役割を果たす陣形。
この形と効果の一部はリベサガにおいて帝国軽装歩兵の『インペリアルアタック』に受け継がれている。
関連動画
※初登場
※仲間入り