概要
空に「ラグーン」と呼ばれる島が浮かぶ世界「オレルス」を舞台に、グランベロス帝国に国を追われたカーナ王国の皆が、何でも食って成長するドラゴンと共に反乱軍を結成して、全ラグーンを征服した帝国軍に反旗を翻して戦う。しかし、戦いを進めていくうちに、カーナ王国に伝わる神竜の伝説が、帝国に征服された国々はおろかオレルス全体の存亡に関わることが判明していくことになる···。
ヒロインであるヨヨばかりが何かと話題になりがちだが、それ以外にもいろいろと怪しい要素がギッチリと詰め込まれた怪作である。
なお、ゲームとしての出来は至ってマトモである。むしろ、良作の類に入るかもしれない。
特徴的なのは、人間ユニットたちに加えてドラゴンが1つの自動操作ユニットとして登場する点である。ドラゴンは基本的に人間よりはるかに強く、あらゆるアイテムを食べさせることでレベル上げせずとも成長させることができる。そして、人間ユニットとドラゴンはペアを組むのだが、ドラゴンの能力がペアを組んだ人間ユニットの強さにもなるため、ドラゴンをどんな育て方にするかが大切である。
キャラクター
ビュウ
元カーナ王国戦竜隊隊長にして、二刀流スタイルの戦闘を得意とするクロスナイト。
本作の主人公であり、名前の変更が可能。
一癖も二癖もあるメンバーばかりで構成された反乱軍を纏め上げる苦労人だが、本人も脈絡の無いクルーの暗殺指令、王女の???窃盗、キノコ窃盗、仲間への陰険な嫌がらせや暴言など幾多の奇行で知られている(もっとも、それらをやらせるのはプレイヤーの判断だが)。
ヨヨ
カーナ王国の王女にして、本作のヒロイン。神竜とよばれる強大な竜を呼び出す召喚魔法を得意とするワーロック。
神竜と心を通わせることのできるカーナ王家の力を欲した皇帝サウザーにより、グランベロス帝国に拉致されてしまう。数年後、反乱軍により救出され、反乱の旗手としてまた戦力として反乱軍を支える。しかしグランべロス帝国で囚われの生活を過ごしていたうちに、彼女の心にも変化は起こっていたのだった···。
反乱軍のメンバーは癖のある面々ばかりだが、それをもってなお、強力なインパクトを植えつける。彼女なくしてバハムートラグーンの名がこれほどまで有名にならなかったであろう人物。詳細はゲームをプレイするなり、ネタバレを検索するなりでどうぞ。
主人公であるビュウと並び、名前の変更が可能。(ドラゴン以外ではこの2名だけ)
パルパレオス
グランベロス帝国将軍。ジョブはビュウと同じく、クロスナイト。皇帝サウザーの片腕として、単なる部下として以上の厚い信頼を寄せられており、虜囚となったヨヨの世話役ともなっていた。
サウザー
グランベロス帝国皇帝。パルパレオスとは親友同士。決して某聖帝ではない。
オレルス内のラグーン全てに対して侵略戦争を仕掛けるが、その目的は···?
マテライト
元カーナ王国重装兵団団長。重装備で斧を振り回す頑丈なパレスアーマー。反乱軍を率いる。
口うるさいが、中盤から終盤にかけて地味に味わい深くなっていくキャラ。
自分が古いタイプの人間であることは自覚している様子であり、厳しいところもあるが実はビュウの成長を一番期待している人でもある。実際、ビュウに対する信頼はとても厚く、作戦や町での行動の指揮を全面的にビュウに任せているほど。
ホーネット
ファーレンハイトの機関士。そのため船の操縦は彼が受け持っている。
元は凄腕のクロスナイトであり、引退してからもサウザー皇帝から再びスカウトされるも、人を傷つけずに生きることを決めた彼の心を動かすことはかなわなかった。
センダック
元カーナ王国の導師(ワーロック)。反乱軍が駆るファーレンハイトの艦長。
ビュウに恋するオトメジジイ。
フレデリカ
元カーナ王国出身のプリースト。
ビュウに対して好意的な台詞を多く発し、彼女と結ばれるルートを切望するプレイヤーが多数生まれた。
エカテリーナ
元カーナ王国出身のウィザード。ホーネットに対して恋心があり、ビュウにホーネットの好物を尋ねさせてくる。一度ターゲットをロックオンすると、半ばストーカーのようにアプローチしかねない怖い女性。そして、ホーネットの好物を教える際、ビュウの返答によっては、終盤の彼女の態度が、なんと···!!!