概要
元は『デンゲキニンテンドーDS』で2008年1月号から連載していたが、現在は前述した通り、『デンゲキニンテンドーfor KIDS(キッズ)』に連載されている。
様々な要素がアニメから取り入れられており、設定はアニメとゲームを折半しているような印象を受ける。
作風は極めて単純明快な、勧善懲悪モノ。カービィも食いしんぼうのトラブルメーカーではあるが、最後にはきっちり悪を退治して事件を解決する、タイトルどおりのヒーロー役をしている。
今まで単行本は発売されていなかったが、『デンゲキニンテンドーfor KIDS(キッズ)』2013年4月号および5月号に、付録の小冊子として、過去の連載分も収録された。4月号は400ページを超えるボリュームで、『ウルトラスーパーデラックス』および『毛糸のカービィ』 に準じた内容が掲載されている。
登場人物
カービィ
この物語の主人公。一人称は「ボク」。語尾に「ポヨ」をつけ、たまに「ごちめまして(ごちそうさま+はじめまして)」、「おはそうさま(おはよう+ごちそうさま)」など、妙な略語を使う。
ちょっとおバカで食いしん坊。そして味オンチ。寒い時は布団の中から吸い込みで、暑い時は冷蔵庫の中で食事するなど、少しものぐさな所がある。毛虫が苦手。
空腹になると普段の力が発揮できないが、物を食べて満腹になると、敵を吸い込み飲み込むことで、コピー能力を使う事が出来るようになる。
家がないのでチリーの家に泊まっている、というより、もはや同居状態。一緒のベッドに並んで眠り、冷蔵庫の食べ物も共有する仲。
チリー
カービィの同居人。一人称は「オレ」。雪だるまだがそれに反して口調や性格は熱い。
正義の心を持った、作中一番の常識人で、ツッコミ体質。そして苦労人。雪だるまなので暑いのは苦手。
カービィとのコンビネーションは抜群で、空腹になったカービィに食事を与えて回復させたり、敵の攻略法をとっさに閃いたりと、かなりの活躍を見せる。
しかし、その同居人であるカービィの大食らいには色々参っているらしく、食費に困ったり、節約術の本を読んでいるらしい描写がある。あまりの大食いに耐えかね追い出してしまった事もあるが、最終的には食べ物を持って探しにいくなど、なんだかんだでカービィには甘い。
デデデ大王
この物語のメイン敵役。一人称は「ワシ」。特に語尾をつける事は無い。
ワガママでちょっとおバカだが、悪巧みやセコい手を考える事は得意。
アニメや毛糸のカービィと同じデザインのデデデ城に住んでおり、ワドルドゥやポピー、メタナイトを手下にするなど、他のメディアの設定も反映されている。
お化けが苦手。
メタナイト
カービィのライバルで、デデデ大王の部下。一人称は「私」。
基本的にはゲームの性格を汲んでおり、真面目で実直、騎士道精神溢れる冷静沈着な性格。城のワドルドゥやワドルディには「伝説のメタ様」「一頭身の輝ける星」と、デデデ大王以上に慕われ「メタ様」と呼ばれている。
しかしながら同時にアニメの要素も混入しており、常にマントで体を隠す立ち姿から、カービィのボケにマジで返す、真顔で鼻眼鏡をつけたり悪口を言ったりする、グルメレースが何なのかわからないままカービィに勝負を挑む(果たし状は食事用ナイフで木に止めた)、ギャラクシアでスケートするなど、ポーカーフェイスで天然ボケをかます事が多々ある。
強さは折り紙つきで、デデデ大王より強い。
ポピー ワドルドゥ ワドルディ
主なデデデ大王の家来。ポピーは過去の漫画2作、ワドルドゥ隊長とワドルディ軍団はアニメを思わせる。
基本的にデデデに忠実だが、その分デデデのワガママや、カービィと戦ったときのとばっちりなどの被害を食らうことが多い。