人権とは、人間としての権利のうち、人間が生まれながらに持っていると考えられている社会的権利(自然権)のこと。
国家に力がない昔の社会では、強い者が弱い者の権利を侵害し放題であり、弱肉強食の過酷な社会となることがしばしばだった(戦国時代の日本を思い浮かべれば良い)。やや時代が進んで実行力のある政府が生まれ、江戸時代のような平和な世の中となっても世は身分制社会であり、身分の低い者の権利はないがしろにされるなど差別が激しかった。
近代になって自由主義や身分制の否定とともに人権思想が生まれ、紆余曲折を経て現在は憲法で人権が全ての人間に保障されている。犯罪者に人権はないと言われることがあるが、法的には正しくない。
近代的法秩序が崩壊し、人権が保障されない無政府状態となった世の中(ソマリアなど)は、「リアル北斗の拳」などと言われることがある。