概要
Gewehrとはドイツ語で「小銃」という意味。G3の日本語訳は3号小銃。
元々は政府がモーゼル社で開発していた銃を原型としている(完成する前に戦いに負けたため、開発は頓挫したが、スペインでセトメモデロという名で完成した)。
当初はG1としてFALを購入、しかしベルギー政府にライセンス製造を拒否されたFALの代わりになるアサルトライフルが必要となり、SIG StG57(G2)、セトメDM3(G3)、アーマライトAR-10(G4)の三艇を真主力ライフルとしてトライアルを実施した。
トライアルの結果H&K社とセトメ社が共同開発した7.62mmNATO弾に対応した改良型であるセトメDM3が選抜され、セトメ社の承認の元に追加改良を施しG3の正式名称で1959年に採用された。
動作方式はローラーロッキングディレードブローバックを採用。
その汎用性の高さ、扱いやすさ、銃としての性能の高さ、全てをとっても完璧な仕上がりとなり、後に四大アサルトライフルの一つという称号を手にする。
G3ファミリーとして数多くの発展型が生まれている。
G3にも後継銃が必要となり西ドイツ時代にはG11が、東西ドイツ統一後はG36が開発された。が、元々の性能の高さもあり、現在でもドイツ連邦軍にマークスマンライフルとして使用されている。
基本データ
全長 | 1021mm |
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銃身長 | 450mm |
重量 | 4400g |
口径 | 7.62mmNATO |
装弾数 | 20発 |
発展型
- G3SG/1 - 命中精度の良いG3に二脚とスコ-プを付けたモデル。
- MP5 - G3の9mmサブマシンガンモデル。
- HK33 - G3の小型版。5.56mm弾仕様。
- PSG-1 - G3ベースの狙撃銃。
- MSG-90 - PSG-1の軍用モデル。
- G8(HK11) - G3の機関銃モデル。マガジン給弾方式。
- HK21 - G3の機関銃モデル。ベルト給弾方式。
- HK32 - 7.62×39mm弾仕様。
- HK51 - アメリカのカスタムモデル。G3のサブマシンガンモデル。SMGなのにベルト給弾方式のものも存在。
- MC51 - FRオーディナンス社が小型化した7.62mmサブマシンガンモデル。
- G41 - STANAGマガジン使用の5.56mm弾仕様。