板野サーカス
いたのさーかす
アニメーターの板野一郎氏が考案した表現。
概要
アニメーター板野一郎が生み出した戦闘演出。
端的に説明するなら、大量のミサイルが複雑に絡み合った航跡を描きながら目標に飛翔する様。また、ガジェットとしてマイクロミサイルと呼ぶべき物が多用され、無数のミサイルが飛び交うのも特徴。
その原点は「人造人間キカイダー」にてハカイダーが乗るバイクから発射されたロケット弾が発射されるシーンを学生時代に真似た事から。
多くのパターンでは発射時に母体から一時離れるように側方・後方に向かって発射された後、再び目標(前方)に向かって飛ぶためミサイルが直角~鋭角の急激なカーブを描く。
また、目標に向かって飛んでいくミサイルもただ複雑な軌道を描きながら飛び回る訳ではなく、ミサイルにも複数の種類があり、目標へ一直線に飛んでいく物、目標の軌道を予測して先回りする物、目立つ為にジグザグに飛んでいく物等描き分けされている。
ミサイルの弾幕描写の他にもこれを応用した弾幕回避描写は爽快感が高く、近年のロボットアニメにおいてはミサイルやホーミングレーザーといえばこの様な演出を成される事が多い。
最近はウルトラマンも板野サーカス(回避側)をしたほどである。
板野曰く、「ミサイルが一本でも二本でも流れが綺麗なら板野サーカス」とのこと。