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概要
東方Projectに登場する大型の木造の舟である。初出は『東方星蓮船』。
『東方星蓮船』ストーリーで主人公たちを動かすきっかけになったキーであると同時に、Stage3では甲板、Stage4では内部がステージ舞台になっている。
周囲からは最初は宝船として認識されていた(主人公たちに追いかけられた理由は主にコレ)が、実際のところ金目の物品は何も積んでいない。
船長は舟幽霊の村紗水蜜。ちなみに自動航行の為、船長としての仕事は無いと思われる。
来歴
元々は聖白蓮の弟命蓮の法力が篭められた空飛ぶ穀倉(飛倉)だったものを、白蓮が舟幽霊村紗水蜜退治の際に、村紗の未練である彼女が生前乗っていた船に似せて改造したのがこの聖輦船である。
法力による変形のためか、元の飛倉の形には自由に戻れる。
そのため東方Project作中で聖輦船を指す際は、単に「聖輦船」の時もあれば元の「飛倉」と呼ばれる時もある。これはその時点でどちらの機能が重視されているか、またはどちらの形態であるか、による呼び分けだけなので、基本的には同じ物と解釈するべし。
地底への封印
数百年~千年前、白蓮が魔界の法界へと封印された。その結界には命蓮の遺した法力が唯一残っていた飛倉の力が使われた。白蓮の封印が終わってからこの飛倉は白蓮の封印解除を阻止するため、村紗を始め雲居一輪、雲山らの白蓮に味方する妖怪達を巻き添えに、まとめて地底(現在の旧地獄)へ埋められて封印された。この時どうやら聖輦船は飛倉の形態であったらしい(地底でのエピソードが語られる際は「聖輦船」の名では無く何故か「飛倉」のほうの名称で呼ばれ続けているため)。
そこから千年の間聖輦船は、地底から動かす事が出来ず地底で眠り続けていた。
再び地上へ
『東方地霊殿』の際に、霊烏路空の力の暴走によって生じた間欠泉に聖輦船が偶然乗る形で、村紗や一輪らと共に地上へと開放された。それに紛れて、村紗たちが地底で知り合った封獣ぬえも一緒に地上へ行っている。
開放された村紗たちは、地上に残っていた寅丸星と合流。白蓮を封印している魔界の結界を解くためには、封印時に使った飛倉と、星が持つ「毘沙門天の宝塔」の2種類の法力が必要と星から教えてもらう。だが、飛倉は脱出の際の間欠泉で一部が破片になり、その破片は妖精達によって持ち去られて幻想郷中に散り散りになってしまった。今残っている飛倉だけでは白蓮復活には命蓮の法力が足りないので(ならびに実は星が宝塔を失くしておりナズーリンが秘密裏に見つけなければならなかったので)、それらを捜すために聖輦船を使って幻想郷の空を飛び回り、それが幻想郷の人々に目撃された事が『東方星蓮船』のストーリーの発端となっている。
幻想郷の人妖では通常簡単に行く事のできない魔界へと法力を使って行くことが出来るが、ストーリー中で飛倉の破片を持ってきた主人公を連れて魔界に行った時、中に籠っていた法力が尽きてしまった。集まった飛倉の破片と取り戻せた宝塔の力で復活できた白蓮に新しく法力を篭めてもらい、無事幻想郷に帰還を果たしている。
命蓮寺へ生まれ変わる
白蓮を救出した後は、聖輦船は人間の里近くに洩矢諏訪子の力で整地された空地に着陸し、元の飛倉に姿を戻した後、改装されて命蓮寺となった。また、エンディングによっては魔界定期運行船になるルートもある。
命蓮寺に変わってからの詳細は『命蓮寺』の記事を参照。
心綺楼ステージの宝船
『東方心綺楼』では、雲居一輪&雲山の専用ステージとして『雲上の宝船』という空飛ぶ木造帆船が登場した。
赤い筆文字で「寶(たから)」と書かれた帆を掲げる以外は特に目立った飾りは無い。雲上の名の通り上空高くを浮遊しその場に留まっている。自機達の闘いを観戦するギャラリーは、村紗・ナズーリン・ぬえたち命蓮寺の妖怪らが船の甲板に立ち、その他は今までの東方作品の中で天空高くのステージに登場した事のあるキャラクター達(リリーホワイト、プリズムリバー三姉妹、永江衣玖、比那名居天子)が船の周りを浮遊している。
「空飛ぶ船」という事で「この船は聖輦船である」と認識されがちだが、実はこの船が聖輦船かどうか書かれていないので注意。もしかしたら新たに作り出した違う船かもしれない。
だが、もしもこれが聖輦船ならば、原作中では明言されていない「命蓮寺から聖輦船に自由に変形する事」が可能である事を示している。
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