※一部の文章はウィキペディアから引用しています。ご了承ください。
概要
いわゆるベルトスクロールアクションゲーム。ファンタジー世界を舞台に剣と魔法で敵を倒し、最終的に悪の総帥「デス=アダー」を倒すのが目的。
主人公の3人はいずれもデス=アダー軍に大切な家族を奪われており、その復讐と世に平和を取り戻すために戦う。2人協力プレイ可能で、その際は味方へも攻撃できる。
体力ゲージ&残機制で、攻撃を受けてゲージが無い状態でダウンするか、床の無い場所から転落するとミスになる。体力ゲージは緑シーフが出す肉を取ると回復。
体力ゲージが無くなってもダウンしない限りミスにならないが、ステージクリア時に体力ゲージが無いと次のステージの開始時には満タン状態で開始となる。
魔法はポーションのストックがある際に利用可能。ティリスはポーションを多く必要とするが、魔法の威力は絶大。逆にギリウスはポーションが少なくて済む代わりに魔法の威力は一番低い。アックスは中間。
ポーションはステージ途中やステージ間に出てくる青シーフ(小人)から奪って回復することができる。ステージ間に出てくるシーフはプレイヤーのポーションを最大2つ盗むが、3つ取り返すことができるので、失敗さえしなければ結果として増やせる。
ゲームオーバー後に、プレイヤーレベルが表示される。上手にプレイすれば、レベルが高くなる。
登場キャラクター
プレイヤーキャラクター
●アックス=バトラー
主人公。バランスの良いキャラクター。(ただしダッシュ攻撃が弱く、玄人向けキャラとも言われる。)魔法は4レベルまで使用可能。大地の魔法を使う。
バーバリアン族一の戦士で、狩に出ていた際に故郷がデス=アダー軍の襲撃に遭い、母親を失う。彼の持つロングソードは幼くして死に別れた父が唯一残してくれた財産である。最大の武器はデス=アダーへの復讐心と正義に燃える心らしい。年齢は25歳。
ビキニ姿と、女性ながら精悍な身体が特徴のヒロイン。魔法が得意なキャラクターで、6レベルのものまで使用可能。炎の魔法を使う。
かつてデス=アダー軍に滅ぼされたアマゾン族、ファイアウッド王族唯一の生き残りである。彼女の持つショートソードは母親が護身用として彼女に渡してくれた物である。年齢は23歳。
●ギリウス=サンダーヘッド
ドワーフ族の戦士。魔法は3レベルのものまでしか使えないが、力強い攻撃を繰り出せる。雷の魔法を使う。
ファイヤーウッド王国の守備隊長としてデスアダー軍と戦う。ドワーフ族としては大柄でしっかりとした性格から仲間たちからの信頼も厚かった。その戦いで弟・ガリ(PCエンジン版はガイラ)を失う。彼の使う斧は弟の遺品である。年齢は150歳だが、人間の4倍ほどの寿命を持つドワーフ族のなかでは若い方らしい。
デス=アダー軍
首領デス=アダーは、神の武器ゴールデンアックスを手にし、その強大な力と彼に付き従う者たちと共に殺戮の限りを尽し、多くの国や主人公たちの故郷を滅ぼしていった。
アックスたちは、それぞれが愛するものを奪ったデス=アダーへの復讐を遂げることと、ゴールデンアックスを取り返して世界に平和を取り戻すために、強大な力を持つデス=アダーの軍勢へと立ち向かうこととなる。
●ヘニンガー
デス=アダー軍の下級兵士。イボ付き棍棒が武器。
●ロングモーン
同じくデス=アダー軍の下級兵士で。トゲ付き棍棒が武器で、強さはヘニンガーと大差無い。
●ズブロッカ
デス=アダー軍の女戦士部隊。大陸の北方出身の者が多い。片手斧を武器とする。ティリスと同様にアマゾン族だが、ティリスの一族とは敵対している。メガドライブ版は、色違いのキャラにそれぞれ名前が異なっている。
●スケルトン
骸骨の兵士。曲刀と盾で武装し、攻撃力、防御力ともに高い。ボスクラスの敵の護衛としてよく登場する。
●バド兄弟
1面ボスの巨漢のコンビ。普段は穏やかな表情だが、怒ると悪鬼のごとく暴れまわるらしい。巨大なハンマーを武器とし、タックルやぶん投げなどをしてくる強敵。3面にモルトとホップ、5面にハーランドという色違いが出現。
●ハイネケン
3面ボス。全身を鎧で固め、剣と盾を携えた騎士。凄まじいリーチを持つ強敵で、正面から倒すのは困難。5面にも赤い鎧を着た色違いが2人出現する。メガドライブ版では金色の鎧を着た色違いも登場する。血筋を重んじる一族のため、一兵士から成り上がったバド一族とは仲が悪い。なお、家庭用機の移植作品によっては名前がビターになっている。
軍団の総帥でラスボス。悪しき巨人族の末裔で人間の手にあった戦斧を騙し取り、戦斧の魔力によって闇の力を解き放ちファイヤーウッド王国を滅ぼし、この世を地獄に陥れる。戦斧を振り回して攻撃してくるほか、地面を走る衝撃波も使ってくる。デスアダーとは毒蛇の一種であるが、実際にこのデス=アダーの実体(もしくは、変化体)も蛇である。
●デス=ブリンガー
メガドライブ版のみに登場。外見はデス=アダーと同じだが、青銅色の肌に紫色の兜と肩当をしている。戦斧による攻撃やアックス達の魔法を使ってくることもある。この魔法攻撃は回避できない。
モンスター(乗り物)
敵が操るモンスター。乗っている敵を叩き落せば奪うことができる。ただし攻撃を受けて落とされたり、乗らずにしばらく放っておくと逃げてしまう。
●チキンレッグ
鳥の様なモンスター。大きな毒のシッポで敵を攻撃する。元は同じセガ開発のアクションゲーム『獣王記』に登場したザコ敵。また、『ダイナマイト刑事2』にも背景キャラクターとして登場している。
●ブルードラゴン
青いドラゴン。敵に炎を浴びせる。地下に生息する獰猛なドラゴンを幼少の時から飼いならしたもの。成長するとティリスの魔法で召喚されるドラゴン程に成長するらしい。
●レッドドラゴン
赤いドラゴン。火炎弾を吐き、遠距離から敵を攻撃できる。
移植・配信
●メガドライブ版
1989年12月23日発売。
初の移植作品。一部演出などがカットされ、日本語の字幕も削除されているが、2ステージ追加されている。また「ビギナーモード」という、初心者向けのモードが追加された。ビギナーモードはステージが短く、エンディングも存在しない。後にメガCD用ソフト『セガクラシック アーケードコレクション』にも収録されたがこちらの方は2人プレイ不可。
●PCエンジンCD-ROM²版
1990年3月16日、日本テレネットより発売。
CD-ROMの大容量を活かし、キャラクターボイス、アニメによるビジュアルシーンなど演出面が豪華になっている反面、ゲームとしての完成度は低い。2人プレイはできない。
●ワンダースワン版
2002年2月28日、バンダイより発売。
第1作の移植作品。
2003年9月25日発売。
SEGA AGES 2500 シリーズ第5弾。旧作を元にポリゴン化しリメイクされたゲーム。クリア後のボーナスステージが削除されているなど、アーケード版と異なる部分が多い。PS2版オリジナルの敵キャラクター、ステージが追加されている。
●配信版
- Wii(バーチャルコンソール) 2006年12月2日配信(メガドライブ版)、2009年6月23日配信(アーケード版)
- Xbox360(Xbox Live Arcade) 2007年7月11日配信
- PS3(PSN) 2011年7月28日配信
続編・派生作品
※国内でリリースした作品のみ記載。発売元は、全てセガ。
●アックス=バトラー ゴールデンアックス伝説
ゲームギア、1991年11月1日発売。
外伝的なストーリーの作品で、ロールプレイングゲームに近い作りになっている。
●ゴールデンアックスII
メガドライブ、1991年12月27日発売。
アックスら3人は、ゴールデンアックスを用いて世界制服をもくろむダークガルド率いる闇の軍勢と戦う。基本的なシステムはそのままだが、前作と同様メッセージは全て英語。
2007年6月5日にWiiのバーチャルコンソールで配信。
●ゴールデンアックス デスアダーの復讐
アーケードゲーム、1992年稼動。
業務用の正統な続編で、メガドライブ版の続編シリーズはパラレルワールドとなる。新規キャラは、アックスとティリスの子孫スタン、乗り物に乗ると人間の足になるケンタウルスのドーラ、魔法で回復アイテムを召還できる盗賊のトリックスの3人。前作のプレイヤーキャラクターはギリウスのみで、しかも新キャラクターの大男の背中に乗っている。4人同時プレイが可能で、対ボス戦での合体攻撃が可能。また、ステージの道中にルート分岐がある。
●ゴールデンアックスIII
メガドライブ、1993年6月25日発売。
メガドライブシリーズの最終作。カイン、サラ、プラウド、クロノスの4人は、ゴールデンアックスを取り戻すため魔王ダムドの軍勢に立ち向かう。ギリウスは冒頭で顔をだすのみとなった。マルチエンディングとなっており、ある条件を満たすと真・魔王ダムドと戦うことになり、倒すと真のエンディングになる。
2007年9月4日にWiiのバーチャルコンソールで配信。
●ゴールデンアックス・ザ・デュエル
アーケードゲーム、1994年稼動。
シリーズに登場したキャラクターを使用した対戦型格闘ゲーム。時系列は「デスアダーの復讐」より後で、アックス(スタン)、ティリス、ギリウスの子孫が登場。ポーションを集めることで、ハイパーマジックが発動、発動中にコマンド入力で超必殺技が繰り出せる。ラスボスは、擬人化したゴールデンアックス。1995年9月29日にセガサターン移植版が発売された。